銀花のような君と

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桃 side...




あの話し合いから数日経ってその後の気持ちを踏まえた上での答え合わせをする日になった。


















俺は彼女とだいぶ接点がある。







それはアクロバット。











彼女は練習が終わるとマットをしき後ろに向かって飛ぶ練習をしていた。


あんな小さい子がひとりでバク転を習得できるはずもなく何日も成長しないままだったのを見て彼女に教えてあげる人はいないのだと確信した。





そこからの俺の行動力は異常でダンスレッスンが終わりみんなが帰っていってもまだやり続ける彼女に声を掛けた。














桃「バク転したいの？」






急に声をかけられびっくりしたような顔で












「紫耀くんができるからやりたいなと思って…」




そう関西弁と標準語が混ざったイントネーションで小さい声だったがしっかりと答えてくれた。













桃「…教えてあげる」


気づいた時にはこう答えていて彼女もびっくりしてるけど多分俺の方が驚いた顔をしていただろう。









そこからレッスン後の俺と彼女のレッスンがレッスンのある日は必ず行われた。




毎日やるにつれてまだ覚えることが仕事の脳はものすごいスピードで覚えていきたった1ヶ月程で綺麗なバク転になった。









「佐久間くん！ありがとうございました。」








そうやって毎回きちんと頭を下げてくれた。


綺麗にできるようになってからは俺の出番が無くなり距離が離れていった。














彼女は多分このグループに入ったらこの時のように努力をする。


そう考えると俺の中には反対するという答えしかなくなってしまっていた。




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