帰ってきた時にはきっと ページ48
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天喰先輩の言葉に俺は思わず下唇を噛んだ。溢れだしそうな涙をまた押し込めた。
天喰先輩の目は真っ直ぐに通形先輩を捉え、エリちゃんは天喰先輩の腕の中に収まった。
「環、行っちゃだめだ。戻れなくなるよ。」
「ミリオはいいのか？もう会えないかもしれないんだ、次会うのは処分命令が下った時になるかもしれないんだ。俺はAくんを殺せない。俺はAくんと敵対出来ない。
ごめんよミリオ」
俯く天喰先輩の前に影が指した。通形先輩だった。通形先輩は天喰先輩を抱きしめると、俺らにも聞こえる声で言った。
「ならAちゃんに伝えてくれ。ちゃんと飯食えよって」
通形先輩の顔は見えなかったけど、天喰先輩の背中に回された手は震えていて声も震えていた。通形先輩は天喰先輩を離すと、次にエリちゃんの頭を優しく撫でた。
「危なくなったら直ぐに戻っておいでね。寂しくなったらおいでね。大人が、怖くなったらおいでね。俺はずっとここにいる。ここでAちゃんの帰りを待ってる。
エリちゃん、君の我儘が聞けて嬉しいよ。Aちゃんの傍で"強く生きる方法"を学んでくるといいさ。」
その声もまた震えていた。通形先輩は涙を見せまいと笑顔を作り、その場から去ってしまった。波動先輩がそれを追いかけ、梅雨ちゃんはエリちゃんと天喰先輩のことを報告にと校長室に向かった。
『俺も行きます。エリちゃんとも先輩とも関わりは少ないけど、俺もいます。』
胸を張って言った言葉だった。その言葉はきちんと届いたようでエリちゃんを抱きしめるようにしゃがんだ天喰先輩は、俺の手を取って強く握った。
「上鳴。行く、のか。」
カタコトな言葉は切島のであった。切島はこちらを物惜しそうに見ては瞳を揺らした。
「んだよお前むっちゃ男らしいじゃねぇか
俺は決められなかったんだ
残るって決めたつもりだったけどずっと迷ってて、だけど俺決めた
上鳴が迎えに行って、俺があったけぇ布団用意して待ってる」
そうだ、俺以外も悩んでいたのだ。切島だって爆豪だって。
『おう』
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アマノ(プロフ) - .....さん» いつもありがとうございます!!よろしくお願いします！ (2022年11月27日 10時) (
レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
アマノ(プロフ) - れさん» 本当にありがとうございます！これからも頑張ります！ (2022年11月27日 10時) (レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 前に読んで大好きだった作品でずっとずっと探してて今日やっと見つけました、、、泣ここまで一気読みしちゃいました！！！！ほんとにだいすきです！！！！！主人公くんが幸せになりますように。応援してます！！！！ (2022年11月20日 3時) (レス) @page1 id: c4c8977258 (このIDを非表示/違反報告)
..... - またまた続編おめでとうございます！！！いつまでも応援しております！！！！ (2022年11月20日 0時) (レス) @page1 id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマノ | 作成日時：2022年11月19日 21時
