お見送り ページ47
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爆豪もだが、俺も決断ができていなかった。
だっさいなぁ俺。Aだったら、即断するだろうな。飯田だったら真正面に止めたいって残りそうだ。瀬呂はどうだろう、瀬呂顔に出ないもんなぁ。
他人のことを考えながら避難している人達に挨拶をする。
ぼんやりとしていると、唐突に女の子の泣く声が聞こえてきた。気になるままに足が進み、着いた所には切島と梅雨ちゃんと天喰先輩、波動先輩、そして通形先輩がいた。
通形先輩に宥められているのは泣いている張本人、エリちゃんだった。
「Aさんのところ行きたい！」
そう耳に入り、俺は先輩に駆け寄った。
「おっ上鳴！エリちゃんがAんとこ行くって言い張っててよ、、」
『Aんとこ？』
宥め続けるのを見て、俺は先輩らの後ろからエリちゃんに聞いた。
『なんで、行きたいの』
するとエリちゃんは俺の目を射るように見てから涙ぐんだ声で訴えてきた。
「せんせいもAさんもいなくなっちゃったっ、Aさんはわたしのお兄ちゃんなのっ！」
エリちゃんの口から聞く初めての我儘だ。
そして俺の目頭はまた熱くなった。こんな小さな子が、Aを探しに飛び出すと言い張っている。なのに俺は、俺はなんてザマなのだろうか。
「お兄ちゃんところ行かせてっ！」
エリちゃんの危険を思えば切島たちが止めるのも頷ける。けど、俺だったら止められてどう思う？俺は止められたら、こんなに一生懸命に説得されたら止めてしまう。でもこの子は。
そして決心した。
俺、行こう。
「エリちゃん、Aくんのところは危ないんだ。君のことを思うと残っていて貰いたいけど、本当に行くのかい？」
天喰先輩が通形先輩の後ろから顔を覗かせた。頷くエリちゃんに天喰先輩は深呼吸をしてから手をのばした。
「奇遇だ、俺も行くんだ。エリちゃんのことは俺が守る。だからミリオもねじれちゃんも安心して欲しい。
俺らはただ、Aくんに会いたいだけなんだ。」
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アマノ(プロフ) - .....さん» いつもありがとうございます!!よろしくお願いします！ (2022年11月27日 10時) (
レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
アマノ(プロフ) - れさん» 本当にありがとうございます！これからも頑張ります！ (2022年11月27日 10時) (レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 前に読んで大好きだった作品でずっとずっと探してて今日やっと見つけました、、、泣ここまで一気読みしちゃいました！！！！ほんとにだいすきです！！！！！主人公くんが幸せになりますように。応援してます！！！！ (2022年11月20日 3時) (レス) @page1 id: c4c8977258 (このIDを非表示/違反報告)
..... - またまた続編おめでとうございます！！！いつまでも応援しております！！！！ (2022年11月20日 0時) (レス) @page1 id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマノ | 作成日時：2022年11月19日 21時
