花が ページ44
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上鳴side
Aが脱走したその日のうちに、全国に脱走の連絡が駆け巡った。
その翌朝、寮の扉に手紙が挟まっていた。緑谷からの手紙だった。4月1日、エイプリールフールだと信じたいのに、心の底から信じられない。嘘じゃない本当だよ、そう手紙から伝わってきた。
"僕の個性はオールマイトから授かったもので、オールフォーワンが狙っています。みんなに危険が及んでしまうので、僕は雄英を辞めました。必ずオールフォーワンを倒して、Aくんを連れ戻します。だから＿＿"
「だから探さないでください って、」
麗日が手紙を握りしめる。Aがいなくなって、緑谷もいなくなるなんて。
もう何が何だか俺には分からない。
「樋口Aが起きた時、監視役は君らだったと聞いたが、樋口Aに変わった様子は？」
『え、いや特には、』
警察の人が俺と爆豪に聞く。爆豪は何も言わず俺の方を見ていた。
『変わったところはなかったです。』
Aは元々変わってたから。それに俺は分からなかった。Aの考えていることもやりたいことも。俺はAの友達として相応しくないのでは無いか、そう何回だって考えてきた。
聴取が終わり、避難所になった雄英の敷地内を歩く。隣の爆豪はポケットに手を入れたまま黙っていた。
「花が咲いたって、言ってたな。」
不安めく人達が溢れる避難所、その空気は俺らヒーローにも不安を電波させた。俺だって不安だ。多分爆豪だって。不安な日にも朝は来る。暖かくなる。花も、咲くんだ。咲いたんだ。
『Aと2人で植えた種が、花を咲かせたんだ。』
あの時、俺は寝ているAに言った。
｢花が咲いたよ｣
その言葉を言った時、Aの目が開いた。ゆっくりと開いた目を見て、俺と爆豪は思わず立ち上がった。
仕切りになっている分厚いガラスに手を添えて、その奇跡を目に焼き付けた。
｢さいたの､｣
Aはそう呟いて、俺は聞いてくれていたのかと目頭が熱くなった。
それだけを呟いてまた目を瞑るAを見て、俺はどうも苦しくなった。Aは酸素マスクを取る力もないように瞬きをする。
「おい連絡するぞ」
爆豪が付属の受話器を手に取り、プロヒーローに連絡をする。その様子を見て俺はもうAと2人きりにはなれないなと悟れた。
『なぁあAーっ、嫌だよ俺ー』
グズってしまって、恥ずかしい気持ちを理解しようとも思わずAに手を伸ばした。
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アマノ(プロフ) - .....さん» いつもありがとうございます!!よろしくお願いします！ (2022年11月27日 10時) (
レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
アマノ(プロフ) - れさん» 本当にありがとうございます！これからも頑張ります！ (2022年11月27日 10時) (レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 前に読んで大好きだった作品でずっとずっと探してて今日やっと見つけました、、、泣ここまで一気読みしちゃいました！！！！ほんとにだいすきです！！！！！主人公くんが幸せになりますように。応援してます！！！！ (2022年11月20日 3時) (レス) @page1 id: c4c8977258 (このIDを非表示/違反報告)
..... - またまた続編おめでとうございます！！！いつまでも応援しております！！！！ (2022年11月20日 0時) (レス) @page1 id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマノ | 作成日時：2022年11月19日 21時
