推しは推せる時に推せ ページ38
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施設を歩きながら時折ある開いている扉を覗きながら、山本さんの話に耳を傾けた。
「A様の膝に頭を乗せると、A様は撫でてくれるんです。
"君は特別だ。俺を愛してごらん、そしたら君は俺にとって更に特別になれるよ"
そう言われて、この人のために生きてみよう。
そう思ったのです。」
自分語り長くてすみません、そうはにかみながら頬を赤らめる山本さん。
『十分な理由だ』
「ありがとうございます。そういうあなたはなぜA様に賛同を？」
興味深そうに問われるものだから、俺はつい下を向いた。下を向くと、既に馴染んだ義足と目が合ったような気がした。Aからのプレゼントと言われたからか、義足を見る度にAの顔が頭に浮かぶ。
『Aはその、教え子なんです。何も教えられてないんだけど、まだ。
今まで何もしてあげれなかった分、あの子の成長を見ていたいんだ。
合理的ではないかもしれないが俺にとってAは、あいつは大切な宝なんだ。』
あの手紙が言っていたんだ。全てをあげるから、全てを見せるから、全てをちょうだい。そう言っていたんだ。
『Aは本当に我儘な子だから、俺が見守ってないと。』
言い終わると自然に足が止まった。山本さんも立ち止まり、俺の肩を優しく叩いた。
「私たちA様LOVE同士だ」
『ははっ、ですね』
山本タケルの苦労は何となくこの数分で察せた。でも今は樋口Aというストッパーがいる。暴走することはない、ただの良い人だ。
『ちなみにAに惚れている人間は組織の何パーセントか知っていますか？』
「え？100%ですよ。A様の行き着く未来を見たいと言う者、A様の為なら何でも出来るという者、その2つのどちらかです。」
『すごいな、』
ボソリと言うと山本さんは嬉しそうにそして気まずそうに笑った。
「皆が皆、温厚派とはいかないんだ。私だけを見ていて欲しいと牙を向くものは少なくない。そういう人達の前で駄々をこねてみろ、溜まっていた不安が爆発して組織内で魔女狩りが行われる。ここに来る人達はね、皆それを承知で来ているんだ。だから中途半端な人間はいない。しかし隣人には目もくれず皆上だけを見ている。隣の人なんてどうでもいいんだ、それが組織内の抗争抑制に繋がっている。
ちなみに"私だけを見ていて"と言う人は過激派と呼ばれています。」
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アマノ(プロフ) - .....さん» いつもありがとうございます!!よろしくお願いします！ (2022年11月27日 10時) (
レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
アマノ(プロフ) - れさん» 本当にありがとうございます！これからも頑張ります！ (2022年11月27日 10時) (レス) id: 764eda8f4f (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - 前に読んで大好きだった作品でずっとずっと探してて今日やっと見つけました、、、泣ここまで一気読みしちゃいました！！！！ほんとにだいすきです！！！！！主人公くんが幸せになりますように。応援してます！！！！ (2022年11月20日 3時) (レス) @page1 id: c4c8977258 (このIDを非表示/違反報告)
..... - またまた続編おめでとうございます！！！いつまでも応援しております！！！！ (2022年11月20日 0時) (レス) @page1 id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アマノ | 作成日時：2022年11月19日 21時
