俺の話【ヒロアカ】 (ページ7)

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「お前誰に入れた？」

『俺？俺無投票』

休み時間になり、隣の席の瀬呂が話しかけてくる。教科書を机の中に入れながら答えた。

すると隣から怒鳴り声が聞こえた。

「んでデクなんだ！！」

『そりゃ爆豪顔怖いもん』

「んだと！？！」

淡々と答えれば前の席の爆豪がグルンと振り向いて般若にも負けぬ顔付きで睨んできた。

「それより飯食おうぜ！食堂混んじまう」

『あ、俺いいよ。先生に呼び出されてるんだ』

「そっか、ならまた後で！」

食堂に向かう彼らに背を向けて職員室へと歩き出した。

『1年A組の樋口です。』

職員室の戸を開き職員室に入ると、多くの職員の注目が集まる。

この視線、どうも好きになれない。人気者だと自分に嘘をつくのも難しそうだ、ある意味注目はされているようだが。

「あぁ来たか、これ運んでおいてくれ」

『分かりました。』

「、、確かこの次はヒーロー基礎学だよな。」

『はい。』

プリントの山を持ち上げ早く去りたいことを行動で示す。

「......…気を付けろよ」

ジトリと見てくる相澤。その目は何を見ているのか、何も見ていないような目だった。

『分かってますって！ヒーロー。』

そうジトリと微笑みかけて職員室の扉を足で開けて力強く閉めた。壊れそうな勢いで閉まった扉。何食わぬ顔でAは足を進めた。

何をするにもビクつきやがって、ウゼェ。

と心で呟く。職員室を出たAの顔に笑みはなかった。

「スゲェ音したな」

「扉壊れてないか？」

「買い替え必要？あれこの前新しくしたばっかじゃん。」