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「そう。分かったわ。貴方の監視を外す。」
「正気ですかっ」
「静かになさい。条件があります。次暴れたら命はないと思いなさい。いいですね？」
『はい。』
Aは飛び跳ねたいほどの嬉しさを飲み込んでニヤける顔を真顔にした。
「撤退はさせてあるわ、気を付けて帰りなさい。」
「俺が送ろう」
相澤と共にエレベーターに乗る。気まずい空気が流れている中、先に口を開いたのは相澤だった。
「体育祭、二位おめでとう。」
『ありがとうございます。』
「本当に、凄いと思った。」
『あ、そうですか。』
「お前が将来、どうしようとも応援するからな。」
普通なら嬉しいだろう。なのにAは何故か、心苦しかった。
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作者名：アマノ | 作成日時：2021年8月29日 22時
