俺の話【ヒロアカ】 (ページ42)

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ヴィランの話ページ42

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「樋口！飯食いに行こうぜ！」

『あー』

やることもあるけど誘いを断り続けていたら孤立していまうかも、そう考え首を縦に振った。

「それでよーその店に行ったんだけど！」

「この前二度と行かないって言ってたじゃん！」

上鳴と瀬呂と切島が楽しそうに話している。その後ろを微笑みながらAは歩いていた。

するといきなり視界が黒くなった。

「樋口はなんか好きなもんとか、あれ？樋口どこ行った？」

「帰った、とか？」

「えーマジかー」

『いきなり連れてくるな！！』

「すみませんワンネス。」

黒霧に連れてこられたバーでは死柄木が不機嫌に座っていた。

『何かあったの？』

「えっと、私から話しますと」

要するにヒーロー殺しステインと会ったが気が合わず、それでも協力関係になったと。

『あの、日記感覚で連れ去るとやめてくれる？』

「は？お前が早く仲間探さないのが悪いんだろ」

『体育祭だったの。体育祭。言葉わかる？わかんないの？』

「3時間前に終わってるだろうが。」

『今友達と居たの！』

「友達？面白いなぁワンネス！いつの間に雄英生が友達になってるんだぜ！！

あー、さっきまでの気持ちが嘘みたいだ。面白いなぁお前！」

『ッ潜入には信頼関係があってこそ』

「そう。あってこそ疑われないんだよ？じゃあさ、今お前の味方は誰か考えて。」

『！！は？』

「俺でしょ？俺しかいないでしょ？俺さ、今焦ってんだよ。早く仲間増やさないといけないんだ。」

〈そうだね弔〉

テレビの奥から声が聞こえた。その低く威圧的な声にAは息を飲んだ。脳無よりもこの死柄木よりも、強い。声だけでわかる威圧感にAの頬に汗が伝った。

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