俺の話【ヒロアカ】 (ページ39)

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そして早くもAと爆豪。決勝ということだけあって会場中に緊張感が走っていた。

「始め！」

ミッドナイトの声と共に攻撃をしてくる爆豪。避けて腕を掴むも対策済みのようで交わされた。

「攻撃してこいや」

『轟みたいに自滅するか？』

「しねぇよ」

様子を伺う爆豪の目は獣のようだった。

その後も爆豪が攻撃を続けた。

『腕、ズキズキしてるのわかるよ。痛いんでしょ？疲れたんでしょ？』

「っ」

洗脳を警戒しているのか答えない爆豪、さっきまで答えてたくせに警戒しているのがバレバレだった。

『大丈夫、俺の洗脳なら触るだけでいいんだよ。』

個性を使わないAに個性を使っても避けられる、爆豪にとってこれほどのストレスはない。ストレスが溜まれば溜まるほど攻撃が大雑把になる。

「んだ？！俺が怖いのか！？」

『ははっ冗談じゃない！俺にとっちゃ君はポメラニアンだよ！』

「ア"ァ！？攻撃しろや！！！」

『まぁ落ち着きなって。爆豪はさ、ヒーローになるんだよね。』

「あぁ！そうだ！！」

ほとんど喋っているAに爆豪は苛立ちを隠せないでいた。何か裏があるに違いない、そう思っているのか深追いもしてこない。

ジワジワと増えてくるAの傷。それでも爆豪は攻撃をやめなかった。

『あと少しなんだよ爆豪。ほらもう少しだ。頑張れ』

「ｯｯ！後悔しても知らねぇからな！！」

爆発音がして気が付くと、Aの上には爆豪が乗っていた。

『悪いけどそういう趣味はないよ爆豪。』

「もう黙れ！！」

バァンと爆破音が響く。顔面が燃えるように熱い。

〈おいおい！爆豪！！顔面かよ！！〉

「樋口くん！！生きてる！？」

怪我の有無ではなく生存確認をするミッドナイト、観客の視線の先には苛立ちが隠せない爆豪。

「んでテメェはずっと！！笑ってんだ！気色悪ィ！！」

顔面に何発も爆破される。Aが動かないのを見て焦った教師らは爆豪を止めようとしていた。

『ははっ.....ヒーローだって笑ってるじゃんか。』

その声が聞こえたかと思ったらAが立ち上がった。

立ち上がったAと入れ替えに次は爆豪が顔を抱えてしゃがみ込んだ。

「なッ何した！！」

『良いざまだな爆豪。結局お前も自滅していく。滑稽なもんだ。』

「っっテメェっ、」

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