俺の話【ヒロアカ】 (ページ25)

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〈雄英体育祭！！ヒーローの卵たちが我こそはとシノギを削る年に一度の大バトル！！〉

競技場にプレゼントマイクの声が響き渡っている。

〈どうせてめーらこいつらだろ！？ヴィランの襲撃を受けたにも拘わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星！！

ヒーロー科！！1年A組だろぉぉ！！？〉

歓声が上がる中、A組の入場。

「わぁぁぁ人がすごいっ」

『ほらほら歩いて歩いて！』

「あっうん！」

緑谷の背中を押してミッドナイトの元へ進む。

「選手宣誓！！」

今年の司会はミッドナイトだそうだ。峰田が鼻の下を伸ばしている。

『......キモ。』

「うぉい！お前優しいキャラじゃないのかよ！！」

『ははっ......うん。』

「その反応をやめろ！！」

なんて巫山戯ている間にも爆豪が選手宣誓として呼ばれた。

「せんせー俺が1位になる。」

爆豪がそう言った瞬間

Booooooo とある意味会場が沸いた。

『うわ、バッシング凄いね』

いつぞやの歓声はバッシングへと成り果てた。

ブーイングが続く中、爆豪は火に油を注ぎ続けた。

「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ。」

だが爆豪は笑っていない。本気なのだ。

『ハッ、キショいわ』

「今の、どういう意味だ？」

『いやいや。ただ、凄いな、って。』

Aは爆豪の目を真っ直ぐ見ていた。

「さぁ！早速第1試合よ！！いわゆる予選よ！毎年多くの者が涙を飲むわ！！さて運命の第1種目！！今年は......コレ！！」

「障害物競走...！」

「計11クラスでの総当たりレースよ！コースはこのスタジアムの外周約4キロ！！我が校は自由さが売り文句！

ウフフ、"コースさえ守れば何をしたって構わない"わ！！」

コースさえ守れば何をしたって構わない。その言葉はAにとって嬉しいものだった。

この体育祭は公安や警察の人も見る。監視が取れれば万歳、認められれば万々歳。

負ける気でここにいるやつはいない。

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