俺の話【ヒロアカ】 (ページ13)

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敵連合襲撃事件の話ページ13

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そして次の日、Aは監視にバレぬように家を出た。独自で見つけた道を使えば、下っ端のヒーローの目を掻い潜るなぞ造作もない。

まだ夜明け前だというのに新聞配達やら働いている人がいる。

コンビニに入ると必ずいる店員もきっと夜勤で眠いはずだ。

『ご苦労様です』

ニコリと笑うと礼をされた。そのままAの足は雄英へと向かっていた。

監視カメラはないものの、念の為に警戒して教室に荷物を置く。

カメラがないと確信している更衣室でジャージに着替えた。

もう日が昇ってしまった。薄明るくなった雄英高校の敷地内を隠れながら進みついたU.S.J。

換気扇からよじ登って電気コードを一本切った。

『狭いし臭い。身体中が痛いし最悪の気分だ。

コードを切るときに個性を使ってはバレるかもしれない、そう思って手作業を選んだが個性を使った方がマシだったな。

切ったコードが警報機用のだと再確認してから教室へと向かった。

汚れてしまった服を見てジャージに着替えていて良かったと胸を撫で下ろし、制服に着替えた。

朝から着ていた制服からは温もりはすっかり消えて、少々冷たく感じた。

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「おはよう！今日も早いね樋口くん」

『おはよう、尾白も早いじゃん』

「はは、先生に質問するためだよ。昨日のよくわかんなくて」

『教えよっか？』

「え、いいの？」

なんだかんだ教え始めたAの授業はかなり分かりやすかったらしく、気がつくと学年トップクラスの成績を誇る八百万までもが耳を傾け始めていた。

「なるほど！そんな方法もあるのですね！」

『うん、でもこれが成り立つのはxの累乗が含まれていないといけないわけで、』

「え、じゃあこっちの場合はどうするの？」

『その場合はこっちの公式に当てはめれば＿＿＿＿』

その授業は相澤が来るまで続いたそうだ。

「今日のヒーロー基礎学を3人体制で見ることになった。俺とオールマイト、そして13号だ。」

災害救助用のヒーローならば支障はない、

皆が楽しみにする中、Aだけ違う意味で笑顔だった。

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