ぽーちゅらか

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yotm.







光「それ本気で言ってる？」







慧「こんな嘘つかないでしょうよ。」




宏太「山田もだいぶまいってる感じだったしな。」






収録後。

山田とAを除いた8人が、楽屋に残った。







光「信じらんない。だってあんなに仲良くしてたのに。」






心配で仕方がない俺らとは裏腹に、
当の二人は普段と変わらない様子で収録を終えた。





ケロッとした顔で
"これ舐めな。お鼻スッキリするよ。"
なんて言って山田に飴を渡すAを見た時は、
思わず2度見しちゃったくらい。


プロ意識が高いふたりだ。

どんな時だって、仕事に支障をきたすことは無い。

慧「ほんとに2ヶ月も前から好きな人いたのかね。」







侑李「僕もそれは思った。」








宏太「2ヶ月前って確か山田がAに香水あげてたよね。」







光「たしかに。めっちゃ喜んでたけどねA。」






2ヶ月前。








特に大事な記念日でもないのに、
Aに香水をプレゼントした山田。




嬉しそうに顔をほころばせていたあの時のAを、
俺はしっかりとこの目で見た。

お礼に手料理を振舞ってもらった、
なんてことも聞いた気がする。









宏太「とにかくさ、1回ちゃんと話した方がいいだろうね。」








大貴「そうだね。Aが山田以外の人に目移りするなんて考えらんないしね。」




宏太「そこなんだよなぁ。」




みんなが考え込んだその空気の中、
俺の頭にとある出来事が浮かぶ。


光「…2ヶ月前ってもしかしてさ、」


侑李「…それ僕も今思い出した。」







…そう、2ヶ月前は。






慧「…Aが平野くんと映画撮ってた時期じゃん。」








…そうだ。






だから、山田はAが取られないようにって、
自分とお揃いの香水をプレゼントしたんだ。

そのことを本人には話さなかったけど、
たしか俺と薮には自慢げに話してた。

"あいつは俺のもんなんで。"…なんて。

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