君の隣にいたいです【あほの坂田】

４の隣 ページ7

う｢じゃあ、好きな人は？｣

さ｢あー…

いなかった、かな。かわいい子はおったけどね｣

その言葉で胸が痛い。

君にかわいいって思う子がいたなんて。


志｢どんな子？ショート？｣

セ｢それは志麻くんの好みでしょww｣

さ｢んー、どんな子…

セミロングくらいやったかな。優しい子やったよ｣

う｢へぇ…その子はモテてたの？｣

さ｢えっ、どうやろ…

モテてた気もする！あんま覚えてないけどww｣

セ｢なんやねんそれww｣

そこまで聞いて、スマホを閉じた。


(当たり前だけど、私じゃない誰か…)


昔の話なのに、失恋した気分。


(あぁ、ほんと、情けない…)


恋愛に関しては、本当あのときから私は何も変わってない。

諦めなければと思うものの、好きなものは好きで、何度も配信を見に行ってしまう。

彼が元気でいることを知れて、彼の声が聞けて、幸せだから聞いてしまう。

歌い方も、声も、あのときのまんま。

いい意味で。


あのときよりずっと成長してるし、上手くなってるけど

本質の部分は変わってなくて、懐かしく感じる。


私の大好きな声。

話し方。

鼻歌。


どれも好きだった。


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