13の隣 ページ16
さ「?」
う「君、リスナーなの?だったら」
さ「うらさんちょっと黙って。
…ねぇ、僕とどっかで会ったことあるん?」
『…』
これで、頷いたとして、どうなる?
彼は覚えてないじゃん。もう分かるよ。大人だもん。
これは、どう考えたって覚えてない反応。
でも、せめてその口から、"覚えてない"だけは言われたくない。
『…すみません。人違いだったみたいです。
私の大切な人にすごく似ていたもので…』
と震える声で苦笑いをする。
さ「…そっか」
『本当すみません。お騒がせしました。失礼します』
彼らとは目を合わせずに早々に立ち去った。
.
バタンッ
『はぁ…はっ…ぁ…ぅ…うぅ…』
ずるずると玄関で座り込む。
(なんで、会っちゃったの。なんで知っちゃったの。
なんで思い出しちゃったの…)
君を思い出さなければ、
君の活動を知らなければ、
あそこで会わなければ、
こんな思いしなくて済んだのに。
ポロポロと涙がこぼれ落ちる。
君の顔が頭から離れなくて、志麻さんに向けられた目が辛くて
(全部、忘れて、しまいたい)
───────────────────
5000hitありがとうございます!!
327人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沖瀬アオ(プロフ) - さくさん» わぁぁありがとうございます(;;) その後ですか…!?また考えてみようと思います。ありがとうございます(*´˘`*) (2019年6月14日 20時) (レス) id: 6a612532f8 (このIDを非表示/違反報告)
さく - とてもよかったです!終わってほしくない!その後話が欲しいです…! (2019年6月5日 1時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
沖瀬アオ(プロフ) - 玲雨さん» ありがとうございます(*´˘`*)大好きですか!?めちゃくちゃ嬉しいです!ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますm(_ _)m (2018年8月18日 0時) (レス) id: 6a612532f8 (このIDを非表示/違反報告)
沖瀬アオ(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます!ほんとですか!?ありがとうございます(> <)めちゃくちゃ嬉しいです!!次回作も頑張ります! (2018年8月17日 23時) (レス) id: 6a612532f8 (このIDを非表示/違反報告)
沖瀬アオ(プロフ) - わたあめさん» わわわありがとうございます!(*´˘`*)お待たせしました!そう言ってもらえてめちゃくちゃ嬉しいです! (2018年8月17日 23時) (レス) id: 6a612532f8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ