シスコンな兄とツンデレな妹とその仲間達part2【浦島坂田船】

番外編「センラさん歌枠なう2」 ページ27

ブブ

短く携帯が鳴る。

見れば配信の通知のようで、中身はセンラの歌枠の通知。

すぐさまイヤホンを取り出し、再生する。

(え、お兄ちゃん今！？

珍しっ…昼なのに…ていうか、バイト中なんやけど！？)


はい、今バイトの休憩中です。

しかも、あと10分で休憩終わります。

(無理！！！全部聞きたい…)


さすがにバイトをサボるわけにもいかないので、10分だけ聴くつもり。

イヤホンからきれいな高音と、センラートが聴こえる。


(さすがお兄ちゃん。ほんまきれいな音やんな。

やっぱお兄ちゃんの歌好きやなぁ…)



,



『ありがとうございました〜』

と言って、お客さんのいないテーブルを拭く。

『〜♪』


｢あれ、名前ちゃんご機嫌だね｣

なんて隣で皿を片付けていた先輩に言われる。

『えっ』

｢なんかいいことあった？｣

『あ〜、えっと…

さっき、ちょっとだけ好きな人の声聞けたんで…』

｢何、恋バナ！？｣

『違いますよ〜。推しの話です』

｢あぁ！例のセンラって人？｣

『はい！高音とビブラートがきれいなんです』

｢ほんと好きだね〜｣

『世界一だと思ってますから！！』


兄以外の前だと素直なA。

※先輩にはセンラが兄だと伝えてません。


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今日か明日か、近いうちに新作出します！坂田さんです。今回こそは短編です。少しありがちの話ですが、読んでいただけたらと思います！

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