シスコンな兄とツンデレな妹とその仲間達part2【浦島坂田船】

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『…さかたんは何書くん？』

坂｢ん〜？そうやなぁ…やっぱ、グループのことかな｣

『そっか』

坂｢みっちゃんは？｣

『うーん…願い、っていざ言われるとあんまないんよね』

坂｢それは分かるww｣


願いたいことなんて、高校生の時に終わっちゃったな。

試験に受かりますように、とか。

ある程度のことはできて、やらなきゃいけない今

改めて願うようなことはないように思える。


坂｢でもさ、自分の目標とか達成するために少しでも力貸してくれるかもしれんやん？

やから、こういうの書きたくなるんよね｣

なんて言われて、確かに。なんて思う。


(…目標なら、私もある)



,



坂｢よしっ、書けた！みっちゃんは？｣

『書けたで』

そう言いながら、笹に短冊を括り付ける。


『さかたん、なんて書いたん？』

坂｢俺は、グループでもっと先に進めますように、って書いた！

みんなとより長く一緒に、より大きくなりたいからさ｣

『なるほど。さかたんらしいね』


お兄ちゃんと一緒にいるのが、こういう人でよかった、なんて思う。

(お兄ちゃんは、幸せもんやなぁ…)

いろんな人に愛されて、メンバーにも恵まれて、我が兄ながらすごい人。

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