シスコンな兄とツンデレな妹とその仲間達【浦島坂田船】

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志｢なぁ、A。今度コラボしよ？｣

『え、やだ』

セ｢は？させるわけないやん｣

志｢えー、したいー｣

『私はたまにカラオケで歌うだけで充分！もしそういうの出してお兄ちゃんの影響とか受けたくも、与えたくもないしね』

歌うのは好きやけどね。ネットにはあげたないな。

志｢じゃあ、今度カラオケ行こ。で、一緒に歌おうや｣

『それもやだ』

志｢どっちか！！｣

志麻兄は譲る気はないらしい。嫌なんだけどな。


『えー…もうしょうがないな。歌うだけやからね！』

それでもいいと言ってしまう私は、本当に甘い。

志｢よっしゃー！！｣

セ｢ちょ、志麻くん何してんの？は？｣

(お兄ちゃん顔こわっ。友人に向ける顔やないで…)

志｢センラさん怖い怖い｣

セ｢1度殴らせて｣

志｢無理に決まっとるやろ！！｣

セ｢はぁ、しゃあないな。今度飯な｣

志｢なんでやねん！！｣

セ｢なぁ、A、俺も一緒に歌いたい！｣

『はぁ…分かった、ええよ』

ほんとは嫌だけど、ここは公平にね、いかないと。

志｢え、無視？センラさんほんと俺に冷たいよね？｣

セ｢そんなわけないじゃないですか〜。俺はいつでも優しいですよ？｣

志｢嘘つけ！！｣


『志麻兄、もう駅やでー』

いろいろ話していれば、もう駅が目の前に。

このまま帰るなら志麻兄はここでお別れだ。

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