夢の蝶 (ページ2)

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二ページ2

「ねー！白菊ぅー…う？」

「誰そこの女、」

「あぁ、こいつか…こいつは」

「人間じゃないの、……お前もしかしてｯ!!!」
私を助けてくれた白い男の人、

確か、夢屋…って言っていたと思う。

と、狐の妖怪？の男の人が口論をしてる。

もしかしなくても私が原因だと思われる。

…どうしよう、私のせいで迷惑をかけているｯ!!!

「へぇぇぇえ、君…」
狐の男の人が近寄ってくる、
あれ…？妖怪って人を食うって…聞いたことがｯ!!!

あ、やばいかもしれない
「ｽﾝｽﾝ、ねぇ、白菊ヤバくない？人間の匂いもろもろするけど、」

「大丈夫、ここの食いもん食わせればいいんだろ。」

「たしかにっ！確かにそうだけどぉー、」

…私は無事生還した、食べられるどころか匂いを嗅がれた。

「あっ、ごめんねーケモノなもんでスンスンしちゃうんだよねー」

てへっと軽く謝る狐の男の人。

結構軽い人なのかな、なんて思っちゃったりする。

二人の人が話しているあいだ、このことについて考えてたり、いなかったり。

私は、一回死んだ、のか。

あの人が助けてくれて、、、それでそれで…
ここは、妖怪達の住むところ…
人間の世界にはもう戻れない。
私は、蝶羽という名前で、蝶の妖怪になった。

なんだか、頭がこんがらがってしまうｯ…

「その服じゃダメだな…さくら、うめ」

パァンｯ!!!

サクラと、ウメと名前を呼んで手を叩いた。

すると幼稚園児くらいの小さな可愛らしい女の子が姿を現した。

「……ようかっ、、、」

「蝶羽に服を用意してやってくれ。」

すると幼稚園児くらいの小さな可愛らしい女の子、サクラと、ウメは、パッと消えた。

「俺寝るから。」

「は！？お前ｯ!!!」

白菊さんは、すべてを丸投げし寝てしまった。
「…」

「え、っと名前は蝶羽ちゃんだよね」

「…はい」

なんだか、怖い。

「…まぁ、とりあえずよろしくね」

「はい、よろし、くお願いします…」

「じゃあ早速服きちゃってー！」

「え…と、」

服？、思いキョロっと見渡すと私の横にさっきのサクラちゃんと、ウメちゃんが服を持って立っていた。

「…あ、ありがとう」

服を受け取ると二人はパッと消えてしまった。

「じゃあ俺は出るから着替えちゃってー、」
そしたらした来てねーと言ってパタンと出てしまった。

私は、これからどうなるのか、

少なからず食われて死ぬ、なんてこともありうるのか…？

まぁ、今は服を着てしまおう。

いい人みたい…だったし。