これから。 (ページ9)

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Story8 ページ9

Side dt

　月日の流れは早く、赤ちゃんだった蓮は今年から幼稚園に通うことになった。本当は俺も社会復帰したかったから保育園に預けたかったんだけど、どこの保育園も満員で受け付けてくれず、結局、幼稚園に預けることになった。

　そして翔太は昇進し部長になった。お金はそこそこあるので翔太からのお願いもあり、俺はいま専業主夫をしている。

　12時、そろそろ下校バスで蓮が帰ってくる時間だ。ちょうどバスの音がして玄関先まで出た。元気よくバスから出てきた蓮は俺の胸に飛び込んでグリグリと顔を俺の胸に埋めた。

dt「おかえり、蓮。」

　すると、顔を上げ満面の笑みで

mm「ただいまっ！」

と返事をした。
うちの子、天使なんだが､､､。

「渡辺さん、こんにちは。蓮くん今日もいい子にしてましたよ！でも、やっぱりおうちの方が好きなのかな？笑また明日ね！蓮くん！」

dt「今日もありがとうございます。蓮、またねーは？」

　すると、蓮は俺の足の後ろに立って小さく先生に手を振った。

　最近、少し気になることがある。それは蓮の幼稚園での様子だ。いつも「今日どうだった？楽しかった？」と聞くと少し浮かない顔で「うん」としか言わないし､､､。蓮は口数が多いほうではなくけっこう喋りだすのもゆっくりだった。そのせいで幼稚園で友達がいないのではないだろうか。 1度考え出すとなかなか止まらない。

　19時頃、翔太が帰ってきた。

nb「ただいまー」

mm「しょーたー！おかえりっおかえりっ！」

nb「おお笑蓮、ただいま。」

dt「翔太、おかえり。」

　翔太に悟られないよう笑顔で出迎えた。
なのに、

nb「涼太、どうした？何かあった？」

　ああ、翔太にはやっぱりすぐバレちゃうな。