Story4 ページ5
Side nb
臨月に近くなってきた涼太は陣痛がはじまった。辛そうなのに腰を撫でることしかできない俺は少し情けなかった。だが、親になるのにそんな気持ちでいたら産まれてくる子にも涼太にも失礼なので自分ができる事をした。
たまに、涼太の親や俺の親が家に来てくれるので少し安心していた。
そんなある日、仕事中に涼太の母親から電話が来て、もしかしてと思いすぐに電話を取った。やはり、お産が始まったとの事だった。急いで上司のところに行き事情を話し、早退させてもらった。仕事場から病院まではそこまで遠くなくタクシーをつかまえ、できるだけ早く!と言い20分で着いた。
病院に着くと涼太は分娩室にもう入ったあとだった。分娩室に入らせてもらい、涼太の手を握った。
dt「っしょ、ぅたぁ、、、」
今までになく辛そうな顔で涼太は俺を見た。
nb「大丈夫、俺がついてる。」
と言うと安心した顔になった。
そして、それから8時間くらいかかって元気な男の子が産まれた。
次の日、、、
nb「うわっ!ちっさぁ、、、」
涼太の腕の中にすっぽりおさまる我が子は愛おしくてたまらなかった。
nb「名前、どうしよっか。」
涼太は我が子の顔をみて微笑みながら言った。
dt「蓮なんてどうかな。蓮の花みたく泥の中からでも立ち上がって清らかに自分らしく美しく咲いてほしいっていう意味を込めて。」
nb「めっちゃいい!蓮!蓮にしよう!」
dt「翔太、ほんとに思ってる?笑」
nb「思ってるわ笑」
それから少しして岩本家族と阿部家族が来て賑やかになった。
これからよろしくな。蓮。
200人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
血恐 政宗 - 尊い (10月21日 16時) (レス) @page3 id: 0423cd7255 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:荒木 | 作成日時:2023年6月22日 21時