これから。 (ページ12)

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Story11 ページ12

Side nb

　蓮と涼太が泣いた次の日の夜、家の前まで帰るとお風呂から笑い声が聞こえた。それは間違いなく涼太と蓮で、何かいい事でもあったのだろうと思って自分まで嬉しくなった。

　ドアを開けるとまだ頭にシャンプーの泡が残っている蓮が裸のままお風呂場から出てきた。

mm「あっ！しょーたっ！おかえりぃ！」

nb「ぐははっ！ただいま笑」

dt「翔太、おかえりっ！おねがい！蓮つかまえてっ！」

　その後に続いて涼太が腰にタオルを巻いただけの状態でお風呂場から出てきた。こんな状態の涼太なんて何回も見ているのに何回みても慣れない。ぼーっとしていると蓮を逃してしまった。

dt「翔太！何してんの！はやく！」

と涼太に怒られ、我に返った。

　やっとつかまえて俺も一緒に入ることになった。久しぶりの3人でのお風呂。蓮がまだまだ赤ちゃんだった時は広かったお風呂場が、こんなに窮屈に感じるのは嬉しかった。

　お風呂を出て蓮にドライヤーをかけている時、そういえばと思い出した。

nb「蓮がこんなにテンション高いの珍しいな、なにかあった？」

と聞くと蓮は涼太と目を合わせ「ね〜」と満面の笑みを浮かべた。

　話を聞くと、今日のレクリエーションの時間で2人1組のペアを作る際に誘ってくれた男の子と仲良くなって他の男の子たちとも仲良くなれたとの事だった。

nb「よかったなぁ！蓮！」

　俺はドライヤーしたて蓮の髪の毛をわしゃわしゃと撫でた。涼太の顔もどこか安心したような柔らかい感じになっていて俺も安心した。
　これからもこんな感じに3人で乗り越えられたらいいと思った。