荒野に咲き誇る紅い華 Ⅶ (ページ44)

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＊舞台裏ページ44

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岸「俺とAは久々っすね、これ出るのは…」

岸「この匂いとか雰囲気とか久々で、めっちゃテンション上がりますね」

岸「あ、A～！！」

『何(笑)』

岸「今来た？」

『うん、ちょうど着いたところ(笑)まだ始まってないよね？』

岸「A、撮影終わりの参加でーす」

『あ、カメラだ～。頑張りまーす』

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リハーサルを楽しむ彼らとは裏腹に、ひとり真剣な表情で鏡に向かうメンバーがいた。

まだ15歳の楢篠は他の仕事や高校が重なり他のメンバーよりもレッスン量が少ないまま本番に臨むことになっていた。

《ソロ曲を踊る楢篠》

『あ…メイキングですか？気付かなかった…(笑)最後まで練習してるって恥ずかしいしかっこ悪いからあんまり撮らないでください(笑)』

『EX出るの久しぶりで…緊張はしてますね。でもいい緊張感ですよ。今回は気心知れてるメンバーばかりなので割とリラックスしている方です(笑)』

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公演中

『すみませんっ』

『あ、ちょっと次があるので…』

公演が始まると楢篠は休む間もなく慌ただしく衣装替えを行う。

『ここだけ2曲分間があるので余裕あるんですよね(笑)さっきはすみませんでした(笑)ちょっと焦ってて』

『楽しいですね。お客さん笑顔なので嬉しいです。次がソロ曲です～頑張ってきます』手を振る

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終演後…

田「シノ～！！出来たじゃん！！」

京「頑張ったね、」

『ふふ…ありがと(笑)』

高「よくやった！！」

岩橋「まあAなら出来ると思ってたけどね」

『ほんとにほっとした、、(笑)』

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公演2日目

先輩たちのステージを客席から眺める岸

岸「…Aすげえなあ、」

岸「あのメンバーといると、Aめっちゃでかく見えるんすよね。あんなちっこいのに誰よりキラキラしてて、まじかっけえな…」

年齢差も体格差もあるメンバーとも対等に歌い踊る楢篠の姿を3人はじっと見守っていた。

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