☆ ページ18
.
次にスケッチブックに何かを書き込んだのはじぇすで、
ジ《まず、シノの強さに甘えてばかりで何も気付けなくてごめん。》
ジ《守るって口ばっかりで、シノを傷つけることになって本当にくやしい》
と文字が綴られる。
ジ《シノがどう思ってるかはおれらには分からない。》
ジ《こんなおれたちにあきれてるかもしれない。》
ジ《だけど、おれたちの気持ちはひとつに決まってる。シノと一緒にいたい。》
その言葉が信じられなくて何度も何度も同じ文字を辿った。
嘘でしょ？
なんで、こんなわたしと…
次にスケッチブックを取ったのはたろちゃんだった。
森《シノが大事なんだよ。》
森《シノのいないSixTONESは考えたくない。》
たろちゃんらしい真っ直ぐな言葉が並ぶ。
次はじゅりくん。
田《シノに頼って欲しいと言ってもむずかしいことはわかってる。》
田《だから、これからはおれたちと強くなろう。》
驚いた。
、、、そんなこと考えたことなかった。
寄りかかるのではなく、一緒に強くなろうと言ってくれる人は初めてだった。
さっきまでの気持ちがぐらつき始める。
松《SixTONESで世界行こうよ。俺がシノを連れて行ってあげる。》
松《俺たちなら、それができるよ》
高《シノは、SixTONESに咲く綺麗な花だからさ》
高《枯れないように、踏まれてしおれないように、ずっとずっと隣でその花を見守らせてよ》
最後にもう一度スケッチブックを持ったきょもくんが、
京《俺はまだまだ、シノと歌いたい曲がたくさんあるよ》
と書いてわたしに見せた。
心のもやもやが消えていく。
なんだ。わたしはこんなにも大切にされてるじゃない。
こんな声の出ない、耳も聞こえないわたしでも、必要だと言ってくれる。
居場所は、ちゃんとここにある。
その瞬間、失っていた日常の雑音を取り戻し、喉のつっかえが取れた気がした。
『…ぁ、、、』
ジ「シノ！？」
『…わたしも、うたいたい、、』
田「声、シノの、声がっ、、！！」
森「シノっっ！！！」
ぶわっと涙を溢れさせたたろちゃんがわたしに抱きつく。
京「俺たちの声は、聞こえる…？」
不安そうに問いかけるきょもくんに
『…きこえる、みんなの声も、音も、聞こえるよ』
そう返すとついに全員が泣き出した。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1231人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美紀 - 移行おめでとです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2020年11月24日 13時) (
レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - あやめるさん» リクエストありがとうございます！今書いている下書きの次にお話を入れようと思います！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
あやめる - リクエストなのですが、乃木坂46とか坂道系？女性アイドルグループとの絡みが見たいです。昔から友達だったって言う設定でお願いします。 (2020年10月23日 15時) (レス) id: 90d3710c54 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - natsuさん» コメントありがとうございます！わたし自身、岸くんと楢篠ちゃんの関係は大切にしながら書いているのでとても嬉しいです。これからも宜しくお願いします！ (2020年10月23日 10時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - いつも更新楽しみにしてます。岸くんとシノちゃんの2人の関係性が大好きです。相思相愛ぶりキュンキュンしちゃいます。 (2020年10月23日 8時) (レス) id: d03df768b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らる
| 作成日時：2020年10月18日 0時
