繋いでゆくmemories�� ページ37
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神山「…そう、渡辺くんが？」
『…うん。わたしびっくりしちゃって。』
神山「…まあそうやんなあ、、」
『うん、、』
神ちゃんが来てくれた日、久しぶりに二人でご飯に行くことになった。
お互い忙しかったから、こんなふうに出かけるのは久々でなんだか浮き足立ってしまう。
神ちゃんが運転する車内でこの間の渡辺くんとのことを話すと興味深そうに聞いた後、少しだけ話しにくそうに言葉を続けた。
神山「…けどさ」
『んー？』
神山「俺は、知ってたよ。」
『何を？』
神山「…渡辺くんがらぶのことを尊敬する目で見てたことも、ほんまは嫌いなんかじゃなくてどうやって声かけたら良いかわかってなかっただけやってことも。」
『え、、』
神山「…でもそんなこと言ってもらぶは信じられへんやろうから黙ってた。いつかこんな日が来たら言わなあかんなっておもいながら」
『…そうなん、、？』
神山「うん。多分…知らんかったのはらぶだけちゃうかな(笑)お互い向き合うことを避けてたやろ？だから気づかへんかったねん、きっと。」
『………それは、そうやけど』
神山「大丈夫。敵じゃないよ。みんな、らぶの味方でいてくれる人たちやから、」
『…うん、ありがとう』
思い出のページは少しずつ更新されて、あんなに近くにあった記憶もひとつずつ遠のいていく。
ずっと、あの頃に囚われたままのわたしはみんなにはどう映っているのだろうか。
『神ちゃんの歌詞がね、ほんまにわたしの気持ちやなあって思ってたねん。』
『「俯いて、止まってくれと、でも…願いは叶うことなく雨と共に落ちた」』
『……わたしはずっと、立ち止まったまま』
『…起こることを、素直に受け止められへん。みんな前に進んでるのに、わたしだけ…』
神山「進んでるよ。」
神山「らぶは、ちょっとずつでもちゃんと進んでる。大丈夫。」
『……。』
神山「俺が書いた曲が、らぶを苦しめてるならごめん。」
『っそんなことない！』
神山「まだ話したことなかったけどあの曲は……俺にとっては、らぶを守る曲やったねん。」
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らる(プロフ) - akxixさん» コメントありがとうございます。ヒロインが紆余曲折、悩みながら最後には幸せになるためのお話をこれからも考えていきますのでぜひ楽しみにしていてください。更新頑張ります！ (2022年7月10日 16時) (
レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - Canchii!さん» コメントありがとうございます！お返事遅くなりすみません。素敵なお言葉をいただけて嬉しいです！これからも楽しんでいただけるよう更新頑張ります♬ (2022年7月10日 16時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
akxix(プロフ) - 主人公ちゃんはちゃんと幸せになれるのでしょうか……。読むのがしんどくなるぐらい感情移入してしまいます。主人公チャンがどうか報われますようにと願わずにはいられません。これからも更新楽しみにしています。 (2022年7月10日 12時) (レス) id: acbaf6154f (このIDを非表示/違反報告)
Canchii!(プロフ) - いつも素敵なお話をありがとうございます。久しぶりに最初から全て読ませてもらって、やっぱりLove tuneも好きだし、スノも好きな私にとってすごい好きなお話です。らぶちゃんのことを知るたびに涙が止まらないです。これからも更新頑張ってください！ (2022年6月19日 15時) (レス) @page28 id: 0ed0fdfb2d (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - 移行おめでとですコロナと最近温度差がすごいので体調などにも気をつけてくださいね (2022年5月4日 10時) (レス) id: 3abf21e40c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らる
| 作成日時：2022年5月4日 9時
