現実は残酷で�� ページ19
松村サイド
松村「…入って。」
『お邪魔します、、』
『…なんか…ほくちゃんの部屋って感じ…(笑)』
松村「あれ、来んの初めてだったっけ」
『うん(笑)』
松村「そっか(笑)こんだけ長くいるからもう来たことあるかと思ってたわ」
…Aが俺の部屋にいる。
それだけで飛び上がりたいほど嬉しかった。
弱り切ったところを横から攫ってくなんて、卑怯なやり方だと思われるかもしれない。
でも、これ以外にAを手に入れる方法が見つからなかった。
今更正面からなんて、いけるわけない。
ちょっとくらいズルしないと、欲しいものは手に入れられない。
そんなことをこの数年で自分が一番実感した。
松村「ここ座って。風呂沸かしてくる」
『うん…ごめんね』
松村「…ありがとうって言って欲しいかな」
『…ありがと、ほくちゃん』
あの綺麗な目に、俺以外の誰も映らないようになればいいのになんて恐ろしいことを考えてしまう。
それくらい、俺は愛濱Aに狂わされてる。
松村「落ち着いた？」
『うん…ほくちゃんのおかげ。ありがとう。』
松村「A…俺さ」
『ん？』
松村「前…聞いちゃったんだよね。Aと滝沢くんが言い争いみたいなのしてんの…あの、城ホールの日。来てたよね？」
『………』
松村「…。」
『…そっか、聞かれちゃってたか(笑)』
『ごめんね、、わたしのせいで』
松村「……責めたいんじゃない。Aのせいなんかじゃ、絶対ないから。」
『でも…わたしのせいやから。わたしがいなければ全部…全部、上手くいってた。』
俺はAをわざと追い込んで、弱らせた。
そのまま衰弱させて俺の手の中に閉じ込めておきたいなんて願望を押し込めながら。
綺麗な形の唇に触れて、広めのソファに押し倒す。
涙でキラキラ光る瞳が俺を見ていて、またゾクゾクした。
松村「……ね、良い？」
Aは否定も肯定もしなかった。
ただ、じっと俺のことを見ていた。
初めて触れたAの素肌は柔らかくて、溶けて無くなってしまいそうだった。
ああ、これでやっと。
本当に手に入れた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HiHiJets」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
らる(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます！まだまだ色々ある予定ですが、本当の仲間になれるまでヒロインちゃんを見守ってあげてください🙇♂️ (2022年2月26日 11時) (
レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - ゆゆさん» コメントありがとうございます！兵庫からフェリーが出てるのは知ってたので兵庫かと思っていました！調べたら香川県ですね、すみません。訂正しておきます。本当にありがとうございます！ (2022年2月26日 11時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！！！細かいことかもしれませんが、小豆島は香川県だと思います、、、！ (2022年2月26日 10時) (レス) @page23 id: b1bcca9ccf (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - よーこさん» ありがとうございます！今後も楽しんでいただけるよう更新頑張りますね〜！ (2022年2月24日 16時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 楽しみに読んでます！そろそろ仲間としての愛を知ってほしいーー！！！笑 (2022年2月24日 12時) (レス) @page20 id: 48bc5b5ae1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らる
| 作成日時：2022年2月13日 11時
