Lonely girl ��

最後の勇姿�� ページ7

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渋谷「らぶ。こっちおいで、」



スカパラさんとのコラボが終わってCMに入ると、すばるくんに名前を呼ばれておずおずとセットの中に入る。


渋谷「A。」


『っ、』


渋谷「ありがとうな。」


『みてる、から…ちゃんと、』


渋谷「最後まで…しっかり見とけよ」



わたしの腕を引いたすばるくんが、小柄な胸でわたしを抱きとめた。

低い声が胸の震えを伝ってわたしの耳に届く。
ちゃんと聞こえてるよ。
だから大丈夫だよ。

そう伝えようとうんうん、と二回頷くと、いつもみたいにニカっと笑う。



『すばるくん…』


渋谷「ん？」


『だいすき。』


渋谷「、、ふはっ(笑)可愛いなあお前。」


思わず頭に浮かんだそのままを口にすると、吹き出すすばるくん。
そして愛おしそうな目でわたしを見つめてくれた。

そろそろ…と声をかけられてわたしはすばるくんの腕を抜け出し、また元の位置に戻った。



7人最後の2曲。
1曲目はわたしもソロコン大阪で歌うことが決まっている「大阪ロマネスク」。

やっぱり本人たちの歌声はわたしなんかよりも数倍心に響くものがあった。

この曲を大事に歌うお兄ちゃんたちが大好きだった。


泣いているわたしの背中を、スカパラのメンバーさんが優しくさすってくれた。




そして…ついに本当の最後。

わたしが、関ジャニ∞の楽曲の中で一番好きな曲。

いつか…8人でやりたいとずっと思っていた曲。


バンドセットに並ぶ7人が、キラキラ輝くわたしの仲間と重なって見えた。


わたしはずっと、この姿を目指してたんだ。



終わりが来る。
亮ちゃんが泣いてるところを、わたしはこの時初めて見たかもしれない。

わたしの涙も止まることはない。


苦しい、苦しい、だけどなぜかあたたかい。

なんて綺麗な最後なんだろう。


この時間が永遠に続けばいいのに。
誰も居なくなんてならなければ、わたしはそれだけで幸せなのに。


この光景をしっかり目に焼き付けよう。
忘れないようにしよう。
今日こうしてこの場に立ち会えたこと、わたしの中の一生の思い出にしよう。




音が止んで、7人の音楽が終わった。

わたしは番組がエンディングを迎えても、放送を終えた彼らがわたしを取り囲んでもその涙を止めることがどうしても出来なかった。








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