Lonely girl ��

守る道は�� ページ46

森田サイド









大我から連絡が来た時、恐れていたことが本当に起きてしまったんだと悟った。

急いで車を運転して事務所に向かうと、大我の隣に暗い表情で俯く愛おしい姿があった。




京本「ごめんね美勇人。」


森田「いや…逆に気づいてくれてありがとな。」


京本「…あのさ、」


森田「ん？」


京本「…、」


森田「…Aのこと、頼むよ。」


京本「え？」


森田「俺ら…もう傍に居てやれないし、すぐに助けてやることも出来ないからさ。」


京本「…みんなは、それで良いの？」


森田「決めたんだよ。これが、Aを守るためなんだ。」


京本「…馬鹿だね。」


森田「、、」


京本「この子を守るための道なら、もっと沢山あるのに。」



…ああ、こいつも " 魅せられた " のか。
すぐに分かった。

何かにつけてAとは距離を置いているイメージだった大我が、あからさまにAの味方をした。


ほんと…こいつは無自覚で人を惹きつけるから、困ったもんだ。




森田「良いんだよ。これが正解なんだ。」


Aに帰ろう、と声を掛けるとひとつ頷いて俺の手を握った。

小さくて白くてすべすべしてて、赤ちゃんみたいに柔らかいAの手。


あと何回、こんなふうに触れられるんだろう。








.







.







帰りの車の中で、Aはぽつりぽつりと自分の気持ちを途切れ途切れではあるものの、話してくれた。


聞いているのも辛かった。

だって好きな人が死のうとした理由なんて、誰も聞きたくないだろ？


だけど目を逸らすわけにはいかなかった。
Aと向き合うのが、最後の1日までAと向き合うことが、俺たちに出来る最後のことだったから。



『…この先に、どんな未来があるんかな』


森田「Aはいっぱい頑張ってるから、明るい未来しか待ってないよ。」


『……。』


森田「ほら、着いた。部屋行こ？」


『怖い、』


森田「…え？」


『わたしが、わたしじゃない誰かになっていく気がする。…怖い。』


森田「、、」


『美勇人くん、、わたし、怖いよ』


森田「…っ、大丈夫。Aは、Aだよ。」




頼りなく震える声。

慰めるように、薄く開かれた唇に自分の唇をそっと重ねた。








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守る道は�□�←俺と彼女の確執��

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