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俺と彼女の確執 ページ45

深澤サイド









『……』


永瀬「っらぶ!?」


『…、れん』


平野「らぶ…(泣)心配したんやからっ!!」


『しょお…』




それからすぐにらぶは目を覚まして、自分のそばにすがりつくように座っている永瀬と平野を見て少しだけ微笑んだ。



『…あ、、』


永瀬《どうした?》


『きょ、、もとくんは?』


永瀬《おるよ》


永瀬「きょうもっちゃん、らぶ呼んでる」


京本「…何してたの。」


『、、』


京本「つらかった?」


『、、』


永瀬「あの…らぶ耳聞こえてへんから、」


平野「、えっ」


永瀬「!?」



大我は一言二言声を掛けると、ぼんやりと自分を見つめているらぶの身体を起こし、優しく抱きしめた。


『…』


京本「怖がらないで。」


京本「ごめんね。」


少し身体を離すと目を合わせながらゆっくりとした口の動きに意味を理解したのか首を横に振るらぶ。









京本「もう大丈夫…、どこにいても、俺が見つけてあげるから。」







大我の目が優しく三日月の形に細められる。


京本「俺、美勇人に連絡とってくるね。」


そのあとあっさりと離れた大我はそう言って部屋を後にした。





永瀬「らぶ…」


『…廉、ごめんね』


永瀬《ううん…俺が、気付かなあかんかったのに》


『廉は、悪くないよ。』


永瀬「A、」


『……(俯く)』


永瀬「俺は…Aが一番大事やねん。分かってや、、」





苦しくなった。
こんなに愛されている彼女が憎らしくて仕方なくなってしまった。

違う。分かってる。


らぶは何も悪くない。

これは、ただの俺の醜い嫉妬だ。


本当なら俺も彼女を抱きしめてあげることが出来たのに…なんて。




こんなに近くにいるのに、触れることすら出来ない。

許されない。叶わない。





それがきっと、俺への罰なのだ。









.

守る道は、←俺と彼女の確執



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らる(プロフ) - 茲気» コメントありがとうございます。心情描写などは特に力を入れてなるべくリアルを追求しているのでそのお言葉本当に嬉しいです。これから先も色んなことが起こる予定ですが、ドキドキしながら楽しんでいただける作品になるよう更新頑張ります! (2021年4月18日 12時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 本当に当時彼女がいたかのように思えるぐらい細かい描写が多く、数年前を勝手に思い出しています。これから先明るい方に進むのか加入組とはどうなるのかなども楽しみにしています!大変なご時世ですので、体調に気をつけながらこれからも素敵な作品を作ってください。 (2021年4月18日 1時) (レス) id: a1ca234ad0 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 葵音さん» 初めまして、コメントありがとうございます。このお話は細かい設定まで考えて書いているのでそう言っていただけて本当に嬉しいです!これからも感動して頂けるお話が作れるよう頑張ります! (2021年4月7日 12時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
葵音(プロフ) - はじめてコメント失礼します。私らるさんの作品読むと必ず泣いてしまって、一つ一つがとっても繊細に作られていて大好きです。この作品も他の作品も更新楽しみに待ってます!無理のなように頑張ってください!応援してます (2021年4月4日 23時) (レス) id: c470cd415d (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - よーこさん» え〜!このお話きっかけなんて本当に光栄です。ありがとうございます!今後も楽しんでいただけるよう更新頑張りますね。 (2021年4月4日 16時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らる | 作成日時:2021年3月13日 8時

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