Lonely girl ��

問われるのは覚悟�� ページ37

阿部サイド









永瀬「ほんま、良いですよね。やった側は謝ればそれで終わりやもん。やられた側はずっとそれに苦しめられてるのに…。」


平野「ちょ、廉っ。言い過ぎだって」


永瀬「なんで？紫耀やってあの時怒ってたやん。真田くんおらんかったら、らぶあのまま放置されるところやったんやで？」


平野「そうだけど…っ」


永瀬「らぶからの信頼を裏切るなんて…ほんまにありえへんわ。」


深澤「、、、ごめん、ほんと…ごめんな、」



永瀬の鋭い目がふっかを刺すように見つめる。

俺たちは今、試されているんだ。
彼女を受け止める覚悟があるのかどうか。









岩本「俺は覚悟してる。これからアイツとやってくことも、それによって起こる色んなことも。覚悟しなきゃいけないって思わされたよ。」


リーダーの照が、しっかりと永瀬の目を見てそう言った。


永瀬「…」


岩本「これまでのことは…謝っても謝りきれないくらい申し訳ないと思ってる。全部見て見ぬふりしてた大人の俺たちの責任だ。…けど、これからは違うから。俺たち頑張るから…、もう一回、チャンス貰えないかな」


平野「…岩本くん。」


宮舘「…俺からも頼む。次は…同じようなことを起こさない。起こさせない。ちゃんとらぶを見てるから。だから、もう一度だけ俺たちに頑張らせて欲しい。」



二人が頭を下げた後、俺たちも慌ててそれに続いた。

数分間沈黙が続いて、永瀬がぽつりと、「分かりました。」と言った。




永瀬「そこまで言うなら、らぶのこと、"ちゃんと"守ってくださいね。」


佐久間「…うん。」









永瀬「…まあどうせ、無理やと思うけど。」



永瀬は一番近いところに座っていた俺にやっと聞こえるような小さい声で、最後に呟いた。



彼女を支えるためには、守るためには、まずなによりも彼女からの信頼を勝ち取らなければいけない。

…それが一番高い壁だと、そんなこと、すっかり頭から抜け落ちていた俺たちは、ただ目の前にあるものを取り上げられたくないがために安易な約束をしてしまったのだということに、後々気がつくことになる。









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