ついに明かされた秘密 ページ32
永瀬サイド
永瀬「…俺から、話してもいっすか」
岩本「うん。ちゃんと…全部教えて欲しい。」
SnowManと、俺と紫耀の歪な部屋。
そこで俺たちは初めてAのことを話した。
Aはただ黙って俯いていた。
自分の口からじゃ言いづらいやろうからって俺と紫耀で事実を話そうと3人で決めた。
東京に来る時、" 俺たちでらぶを守るぞ " って 、そう誓い合った俺と紫耀で。
永瀬「初めてその症状が出たのは、2016年のサマステの時です。その当時Aはサマステ3公演とドラマと映画の撮影掛け持ちしてて、」
スケジュールがパンパンで覚えることも山ほどあったこと、
そんな中サマステを最後にKINGを抜けることが決まっていたこと、
頭がぐちゃぐちゃになって、次第にいっぱいいっぱいになっていってしまったこと、
その結果、公演中に突発性難聴を発症してしまったこと、
それをAが公にしたがらなかったからKINGと近い関係者数人にだけ事情を話して、そのままその後の公演を続行させたこと、
話していると、自然とあの頃を思い出した。
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平野「らぶ、やっぱり無理せえへん方がいいんちゃう?」
『わたしは大丈夫やで。ありがとう紫耀』
高橋「Aちゃん…」
『海人、泣かんといて?ほら…Aちゃん元気やろ?』
高橋「ううっ、、(泣)やだ、、無理しないで」
『大丈夫やで?…ほら、泣かないの。』
永瀬「…らぶ」
あのとき、俺たちは無理に公演を続けようとするAを何度も止めようとした。
当たり前や。
だってあのまま無理をし続けたらほんまに耳が聞こえへんようになってた可能性だってゼロじゃなかったんやから。
…そりゃ、大事な人にはすぐ治療してほしいって思うもんやろ。
それやのにAはそれをやんわりと拒否して言った。
『これが最後やから。Mr.Kingの愛濱Aは、このサマステが最後やから。絶対やり切る。途中でやめますなんて選択肢は…たとえわたしに何があったとしても無い。ごめん。』
それはなんの曇りもない、真っ直ぐな目で。
俺たちはこのAの決意を変えることなんて無理なんやとすぐに思わされた。
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らる(プロフ) - 茲気» コメントありがとうございます。心情描写などは特に力を入れてなるべくリアルを追求しているのでそのお言葉本当に嬉しいです。これから先も色んなことが起こる予定ですが、ドキドキしながら楽しんでいただける作品になるよう更新頑張ります! (2021年4月18日 12時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
淼(プロフ) - 本当に当時彼女がいたかのように思えるぐらい細かい描写が多く、数年前を勝手に思い出しています。これから先明るい方に進むのか加入組とはどうなるのかなども楽しみにしています!大変なご時世ですので、体調に気をつけながらこれからも素敵な作品を作ってください。 (2021年4月18日 1時) (レス) id: a1ca234ad0 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 葵音さん» 初めまして、コメントありがとうございます。このお話は細かい設定まで考えて書いているのでそう言っていただけて本当に嬉しいです!これからも感動して頂けるお話が作れるよう頑張ります! (2021年4月7日 12時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
葵音(プロフ) - はじめてコメント失礼します。私らるさんの作品読むと必ず泣いてしまって、一つ一つがとっても繊細に作られていて大好きです。この作品も他の作品も更新楽しみに待ってます!無理のなように頑張ってください!応援してます (2021年4月4日 23時) (レス) id: c470cd415d (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - よーこさん» え〜!このお話きっかけなんて本当に光栄です。ありがとうございます!今後も楽しんでいただけるよう更新頑張りますね。 (2021年4月4日 16時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らる | 作成日時:2021年3月13日 8時