傷だらけの想い ページ29
萩谷サイド
ソファに寄りかかってぼーっとどこか一点を見つめたまま動かないA。
安井「Aっ!」
森田「何があった?」
そこに、俺が召集をかけた6人が集まってくる。
みんな、Aに何かあったと知っただけでこんなふうに走ってやってくるくらいにはAのことを大事に思ってんだよ。
そんな俺たちの思いは、いつだってAに届きそうで、後一歩届かない。
長妻「A…?」
『…れ、お?』
長妻「うん、怜央だよ。」
《なんで?》
長妻《Aに何かあったって知ったら、居ても立っても居られなくなっちゃった!》
《…迷惑かけてごめんね》
長妻《迷惑なんかじゃないよ。Aのことみんな大好きだから、Aに何があったのか知りたいんだよ。》
ながつがそう伝えると、ありがとうと薄く微笑んだ。
そのあと、Aの隣に座った顕嵐が頭を撫でているとそのまま眠ってしまったようで、俺はその場でさっきAに教えられた出来事について話した。
安井「…やっぱそうなったか、」
真田「はあ…なんでAがこんな思いしなきゃなんねえの」
顕嵐「今からでも、A連れてこうよ。俺、もうこんなボロボロになるAみるの嫌だよ…」
安井「それは出来ない。決めただろ、あの時…。」
そう、あの時。
Aが俺たちに『Love-tuneを抜けてSnowManに入る』と告げた時。
詳しいことをAは何も言わなかった。
それでも俺たちには分かっていた。
なぜAがそんな選択をしたのか。受け入れたのか。
全ては俺たちのためだ、と。
俺たちに余計な危害を加えさせないために、自分一人で苦しい道を選んだのだと。
だから俺たちも…Aの気持ちを尊重しよう、そう決めたはずだった。
顕嵐「そんなこと!!今言ってる場合かよ!!」
安井「顕嵐…」
顕嵐「Aは何も悪くねえのに傷つけられて、こんな姿になって…っ、黙って見てるなんてやなんだよ、、」
森田「…それは俺たちだって、」
顕嵐「8人で居られるなら俺、どんな場所でも良い、上手に立ち振る舞えなくても良い!頼むから……」
長妻「俺も…これからもAといたい、、」
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らる(プロフ) - 茲気» コメントありがとうございます。心情描写などは特に力を入れてなるべくリアルを追求しているのでそのお言葉本当に嬉しいです。これから先も色んなことが起こる予定ですが、ドキドキしながら楽しんでいただける作品になるよう更新頑張ります! (2021年4月18日 12時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
淼(プロフ) - 本当に当時彼女がいたかのように思えるぐらい細かい描写が多く、数年前を勝手に思い出しています。これから先明るい方に進むのか加入組とはどうなるのかなども楽しみにしています!大変なご時世ですので、体調に気をつけながらこれからも素敵な作品を作ってください。 (2021年4月18日 1時) (レス) id: a1ca234ad0 (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - 葵音さん» 初めまして、コメントありがとうございます。このお話は細かい設定まで考えて書いているのでそう言っていただけて本当に嬉しいです!これからも感動して頂けるお話が作れるよう頑張ります! (2021年4月7日 12時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
葵音(プロフ) - はじめてコメント失礼します。私らるさんの作品読むと必ず泣いてしまって、一つ一つがとっても繊細に作られていて大好きです。この作品も他の作品も更新楽しみに待ってます!無理のなように頑張ってください!応援してます (2021年4月4日 23時) (レス) id: c470cd415d (このIDを非表示/違反報告)
らる(プロフ) - よーこさん» え〜!このお話きっかけなんて本当に光栄です。ありがとうございます!今後も楽しんでいただけるよう更新頑張りますね。 (2021年4月4日 16時) (レス) id: b46fc1d595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らる | 作成日時:2021年3月13日 8時