甘いお兄さん ページ7
…
★
お布団を干しに行ったらリビングには
もう何人かが集まっていた。
リョウクオッパが美味しそうな朝ごはんを作ってる。
わぁ。
私ももらえたりするかな…。
RW「なに馬鹿みたいな顔してんの。
Aのご飯もちゃんと用意しとくから
はやくみんな起こしてきてよ。」
「わぁ、ほんとですか！嬉しい！
じゃあ起こしてきます！！」
はやくねー冷めるからー。
って背中に声が聞こえて、
ドンへオッパの部屋へ急いだ。
ドアを開けるとお布団をベッドから落として
枕に抱きついて舌が少しはみ出したまま、
ぐっすり眠っているオッパがいた。
「オッパ。起きてくださーい。」
肩をとんとんと叩くけど
舌は相変わらずはみ出たままで全く起きる気配なし。
揺すっても足を引っぱっても全然だめ。
手でメガホンを作って
耳にオッパー？おはようございまーす。
って言うと体がぶるんと震えたと思ったら
私の視界がぐるんと回った。
DH「いま、の…だあれ…？」
いやいや、わたしです！
あなたが抱き枕と勘違いしているわたしです！
「オッパー！わたし枕じゃないっ！」
細いけど筋肉のついたこの、オトコのひとの腕は
剥がすのが難しい。
唇がおでこにちょんちょん当たるから
必死にもがいて胸板をぽかぽか叩く。
DH「んん？A…？」
「そう！そうです！」
離してください！そして起きて！！って訴えるけど
ねむけまなこのドンへオッパには全然聞こえてないみたい。
「オッパー…。」
身の不自由さに泣きそうになってると
おき、ようかな…って
私を抱きしめたままゆっくり起き上がった。
しばらくしてやっと私を離すと
ぐりぐりと目をこすって
これからはAが起こしに来てくれるの？って
甘い声で首を傾げる。
こんなのファンの子たちにとっては鼻血もんなんだろうなぁ。
はい。ってふとんをまとめながら微笑むと、
オッパは、がばっ！って私に抱きついて
わぁい！！超うれしい！って私をぐらぐら揺らした。
頭がぐらぐらしながら
最後のウニョクオッパの部屋。
あいつちょーくさいからきをつけて！
ってドンへオッパがげらげら笑ってたから、
少し緊張してドアを開けた。
…
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作者名：てるちゃん | 作成日時：2017年8月29日 1時
