君と出会った日のこと ページ1
…(EH)
《SJの空白の3年間。》
それはデビュー当時からのELFしか知らない、
甘く切ない、消されてしまった3年間。
俺らが恋に落ちた、短すぎた3年間。
DH「ねぇ、今日って。」
YS「…うん。あの日だな。」
2月8日。
今日は、俺らのもとに天使が舞い降りた日。
Aと、初めて出会った日。
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★
ガチャ
「はじめまして。星崎Aです。」
静かな雪の降る日、彼女は鼻の頭を赤くして
ぐるぐる巻きのマフラーのすきまから、挨拶をした。
俺らは彼女が信用できる人物かどうか見極めるのに必死で、まともな返事も出来なかった。
雪をいくらかつけた長いまつげは不思議そうに
ぱちぱちまばたきして、俺らひとりひとりの顔を
見つめていた。
愛しか知らないようなまなざしで
よろしくお願いします。って
深くお辞儀する姿を見て、
トゥギヒョンはもこもこに着膨れしたお前から恐る恐るカバンを受け取って、よろしくって少しぶっきらぼうに宿舎に迎え入れてたっけ。
俺らはお前の笑顔を一目見て、静かに素直にすごく自然に受け入れた。
でも、実はみんな互いに認めてないフリをしてたんだよ？
お前には優しくしてたからそういう風には見えなかったかもな。
頭に雪を積もらせた可愛いお前の笑顔を見た瞬間、
俺は、お前をいっぱい可愛がってやろうってワクワクしてたんだ。
黙ってても可愛いお前が
楽しそうに笑ったらどんなに可愛いんだろうって。
俺がたくさん笑わせてあげようって。
そう、思ってたんだよ。
でも今思うと、
俺の方がお前のおかげで笑顔になれてたのかも。
おれだけじゃないよ。
俺らみんなお前のおかげですごい幸せだったんだ。
…
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作者名：てるちゃん | 作成日時：2017年8月29日 1時
