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「なー、A」
いつからか忠義も自分のお城を真剣に作り出し、わたしのお城よりも大きくなった頃、視線は落としたまま、忠義が話しかけてきた。
「んー？」
わたしも視線はそのままで返す。ちなみに今は窓を作っている。
「すばるくんと喧嘩しとん？」
忠義の何気ない問いかけに、一瞬手を止めてから、また動かす。
りっちゃんといい、忠義といい、そんなに喧嘩してるように見えるのかな。
「いや別にぃーしてへんよ」
嘘は言っていない。だって喧嘩じゃないもん。ただ渋谷くんがずっとお姉さんたちばっかり見てるからやん。うん。渋谷くんが悪い。
「ほんまぁ？ 今日全然喋ってへんし、A全然すばるくんに絡みにいかへんやん」
「だって渋谷くんが悪いし」
「やっぱ喧嘩しとるんやん！」とけらけら笑う忠義をじとりと睨む。その立派な砂のお城を壊すのはやめておいてあげた。わたしって優しい。
「喧嘩ちゃうって」
「じゃー、なんですばるくんが悪いん？」
「…………………………渋谷くん、わたしの水着はろくに見やんしなんも言わへんくせに、ずっと周りのお姉さんたち見てにやにやしとるし。もう知らんわ」
口を尖らせて言うと、忠義がこっちに顔を向ける気配がした。わたしは屋根を作る。
「……………………………Aさ」
さっきよりも声のトーンを落とした忠義に、思わず顔をむける。
「なに？」
「……………………すばるくんのこと好き？」
なぜこのタイミングで、そんなことを急に聞いてきたのか。忠義の意図がまったく分からず目を瞬かせつつも、「うん。好き」と返す。
「即答やん」
なぜか眉を下げながら口元だけで笑う忠義に、首を傾げる。
「………………すばるくん、遅ない？ 見に行ったったら？ そんでついでに仲直りしといで」
また視線をお城に落とした忠義に釈然としない違和感を覚えつつも、「…………………わかった」と腰をあげる。
さくさくと砂浜を進みながら、
なんだか最近の忠義は様子がおかしい。気がする。なんてことをぼんやりと考えた。
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uu(プロフ) - ゆぞさん» ゆぞ さま、コメントありがとうございます！返信と更新が遅くなってしまい申し訳ありません…！ (2019年7月7日 12時) (
レス) id: 25241b6927 (このIDを非表示/違反報告)
uu(プロフ) - みさこさん» みさこ さま、コメントありがとうございます。返信並びに更新、遅くなってしまい大変申し訳ありません…！生活の方が少し忙しく、これからも頻繁には更新できないのですが、暖かく見守っていただけますと幸いです。 (2019年7月7日 12時) (レス) id: 25241b6927 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぞ(プロフ) - あああ！！可愛い！もどかしい！！この2人大好きです〜！更新ありがとうございます！！ (2019年5月1日 22時) (レス) id: 4299980ad9 (このIDを非表示/違反報告)
みさこ - 更新ありがとうございます。待ってましたよ〜！すばるくんモテモテで主人公も大変ですね(笑)この先もゆっくりでいいので更新頑張って下さい。いつまでも待ってます。 (2019年4月2日 19時) (レス) id: 3e577a13f9 (このIDを非表示/違反報告)
uu(プロフ) - ゆぞさん» ゆぞ さま、コメントありがとうございます！ ゆっくり更新になってしまいますが、お付き合い願えますと幸いです。 (2019年4月1日 21時) (レス) id: 25241b6927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：uu | 作成日時：2019年3月18日 0時
