マイナス100cmの恋【青】 (ページ19)

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メッセージアプリの友だち追加欄を起こし、QRを読み込む。

するとすぐに、新しい友だち欄に追加されたユーザーがいた。言うまでもなく安田さんだ。

「できた？ …………よかったあ」

まさか信じられないけれど、新しく増えた友だちユーザーに、じいと見入る。

「じゃあ、これでほんまに…………今日はありがとうなあ」

「あっ、はい、ありがとうございました」

そこで本当に別れ、マンションに入り、自室へ向かう。

鍵を開け、バッグとコートをソファに投げ、ベッドにごろりと寝転ぶ。

今日は本当に予想外のことばかり……。

ピコン、とスマホがメッセージを受信したことを告げる。

手に取り、メッセージアプリを開くと、ついさっき追加したばかりの相手からメッセージがきていた。

言わずもがな、安田さんだ。

【どうも、安田です。今日はありがとう。無事お部屋につきましたか？ゆっくり休んでください、おやすみなさい】

文の切れ目切れ目に可愛らしい顔文字が使われていて、思わず口元が緩む。

【桜木です。こちらこそ、ありがとうございました。お気をつけて帰ってください。おやすみなさい】

返信し、スマホをベッドに置くと、間もなく受信音が響いた。

これまた可愛らしい、猫ちゃんがベッドで寝息を立てているスタンプだった。

…………安田さんからだったら即レスも嫌な気にならないな。

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