【A3】to be continued……？

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(……冷たい)




頬のあたりにひんやりとしたなにかが触れた気がして、うっすら目を開けた。




「……ん……？」

「ごめん、起こした？」

「………ちが、さきくん？」




(本物？夢？)




本物だったらなんでここにいるんだろう。
ならこれは夢？




「本物……？」

「はは、本物だよ。ほら」




彼がそういうともう片方の頬も冷たくなった。
彼の方を見るとなんだか楽しそうに笑ってる。
私変な顔でもしてるのかな。
それだったらちょっとやだな。

熱をもった体にその冷たさが気持ちよくて、そばに茅ヶ崎くんもいてくれて頬が緩む。




「ふふふ」

「なんだか嬉しそうだけど、熱は大丈夫なの？」

「大丈夫、大丈夫」





(だって茅ヶ崎くんがいてくれるんだもん)




……あれ。

待って本当になんでいるんだ？
お仕事じゃないの？
まずどうやって入れたの？




「なっ……なんで？！」

「ん？」

「なんでいるの？！」

「ごめんね、勝手に」

「いや！そういう意味ではなくて！」

「今日だいぶ早めに仕事が終わったからたまにはAと出かけられないかと思って連絡したんだけど返事がなくて。気になって来てみたらAの担当の人とばったり会って入れてもらったんだ」

「そ、そうだったんだ……ごめんね」

「風邪なんだし仕方ないよ。それより大事じゃなくてよかった」




そういって彼は私の頭をふんわりと撫でた。

その手つきはすごく優しいのに……なんでそんな寂しそうな顔してるんだろう。

彼女の前では綺麗な俺で→←↓

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