【A3】to be continued……？

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(茅ヶ崎くんは……っ)




彼氏、だよね？
それでいいんだよね？
……私達付き合ってるはずだし。
でもどれが本当の彼なんだろう。
私が付き合ってると思っていたのは？





「ねぇ、なんとも思ってない相手もそうやって無抵抗で受け入れるの？そんな軽い女だったとは知らなかったな」




私を見下ろす彼の目が見たことないほど冷たくて、何も言えずに目が潤んでいく。





「あ、違うのか。そんなビッチだから俺との関係が3年も続いたのか。……そうやって俺を誘ってさ」

「…ん、あっ……そんなことっ、してない」




彼の唇が、手が、私の体に乱暴に触れられて。
こぼれる声を抑えてどうにか出てきたのは否定する言葉だけだった。





「だったらちゃんと彼氏だって言えばいいだろ？！綴にだって編集の人にだって。俺が彼氏じゃ都合の悪いことでもあるの？」

「ちがっ……」

「綴に気があるから？だからファンなのにあんなに仲良くなったの？」

「つ、綴くんは」

「ほら。そうやって綴のことは名前で呼ぶんでしょ？……俺のことは1度も名前で呼んだことないくせに」





(あ……)




本当だ。
言われるまで気がつかなかった。
確かに私、ずっと茅ヶ崎くんって呼んでた。

変えるタイミングがわからなくて、変えていいものかもわからなくて。







「……Aは、俺のことどう思ってるの？」





彼は動きを止めてそう呟いた。

でも俯いた彼とは目線が合わなくて、弱々しい声だけが耳に届いた。

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