初めまして、命の恩人です。2【東卍】

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エマちゃんと買い物に来た。

高校生になったエマちゃんは、晴れてドラケン君と交際中。幸せそうで何よりだ。

それで今は彼女のデート服を買いに来ている。


「これとかどうかな…？大人っぽく見える？」

『エマちゃんは可愛いから、何着ても似合うよ』

「もう！さっきからそればっかり！」

だって本当のことだもん…。


『強いて言うなら、ちょっと露出多くない？』

私がそう言うと、"大人っぽく見られたい"のだとか。

「ケンちゃんの周りは大人の女の人がいっぱいだからさ、子供っぽいと愛想尽かされちゃうかな、って…」

『そんなこと気にしてたの？ドラケン君はどんなエマちゃんでも大好きだと思うけどなあ』

"そのままでも充分可愛いよ"って頭を撫でたら、めちゃくちゃ照れられた。可愛かった。


・

エマside

「お姉さんたち可愛いね！俺らとお茶しようよ」

二人で買い物を楽しんでいると、二人組の男に声をかけられる。いわゆるナンパだ。


『遠慮します。この子、彼氏いるんで』

Aちゃんは、さりげなくウチを後ろに隠した。

え、なにそれかっこいい…。

「あはは、そんな固いこと言わないでよ。お姉さん一人でも良いからさ、ね？」

男に腕を掴まれるAちゃん。

すると、腕を逆方向に捻った。男は顔を歪める。


『行かないって言いましたよね。しつこい男は嫌われますよ？』

「テメェ…ッ」

男の振りかざした手は、ある人物によって止められた。


「ケンちゃん！」

『ドラケン君…』

そう、ウチの好きな人。

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