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教えてあげる 後編 feat.SILKROAD ページ32

「ただいま〜」

廊下に響く声を聞きながら、俺はリビングの扉を開けた。

『おかえりなさい』
「うお、っ」

勢いよく抱きついてくるAを受け止める。
髪をわさわさすると、犬のように目をぎゅっと瞑った。

「今日兄貴来てたんだろ?」
『うん、』
「変なことされてない?」
『ううん、してないよ』

安堵の気持ちも込めて、彼女の額に唇を落とした。
彼女は嬉しそうに微笑む。

『シルク、あのね…お願いがあるの』
「ん?どうした?」

何を言うのか想像しながら、彼女の言葉を待った。

突然、自分の唇に触れる温かいもの。
彼女の唇と理解したのは、少し後だった。

「…え、」

純粋すぎる故に、今まで手を出せずにいた。
だから、彼女からキスなんて、された事がなかった

電流が走ったように、体が固まった。

ふぅ、と首にかかる彼女の柔い吐息と、理性を切るような彼女の一言。

『私を、襲って』

俺は乱暴に彼女を抱き上げ、寝具へと下ろす。
ギシリと鳴る音も、興奮材料に過ぎない。

「…いつ覚えたんだ?そんな言葉」
『今日、あにぃに』
「兄貴かよ…」

流れるように口付けをしながら、彼女のニットをずらし、白い肌に噛み付く。

『んん、好きだね、それ』
「色んな気持ち抑えられるからッ、ん」
『シルク、涎でてる』

細い指先で口元を拭われた。凄く変な気分になるな。

「Aが美味しそうだから」
『わたし、食べられちゃう?』

答えはもちろん、イエスだ。

3/31cloudさんリクエスト

シンデレラ feat.MOTOKI→←教えてあげる 前編 feat.SILKROAD



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よる - .......た、ぶん。 (2019年8月17日 20時) (レス) id: 3bec8c6e5b (このIDを非表示/違反報告)
よる - ひなさん» お酒ですよ。 (2019年8月17日 20時) (レス) id: 3bec8c6e5b (このIDを非表示/違反報告)
ひな - ドクペって何ですか? (2018年10月14日 10時) (レス) id: 156267eea4 (このIDを非表示/違反報告)
みーやー - 初めて読むんですが、おもしろくてかわいい小説ですね。素晴らしいです (2018年9月27日 19時) (レス) id: eb57ffa2b0 (このIDを非表示/違反報告)
すみコ - 初めて読みます!そして、面白いので、続編期待してます! (2018年9月8日 17時) (レス) id: 6b18a24f6d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年2月15日 20時

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