華を咲かせて feat.ZAKAO ページ4
『よ、いしょっと』
重い防音室の扉を開くと、すぐに見える愛しい彼の姿。
「あ…A!」
『ザカくん、お疲れ様』
「へへ、Aが来てくれてめっちゃ嬉しい」
『……見てて、いい?』
「勿論!」
優しい彼は、私をベンチまで連れて行ってくれて。
こういうひとつひとつの行動全てがかっこよく見える。
ダンスが始まると、彼は一気に集中モードに入って、普段と違う表情になる。
_相変わらず彼の動きは洗練されていて、美しい。
すると、隣に座っていた女性が拍手をし、ザカオへと近づいた。……何だか胸騒ぎがする。
女性がザカオに話しかける。私よりもずっと背が高くて、美人だ。
『ま、って』
距離、近くない?
そう考えた瞬間どくどくと鼓動が早くなり、私の中に黒く渦巻いた感情が生まれる。
『あ…』
涙が零れる寸前、ふわりと抱きしめられる体。
頬に触れる大きな手は、間違えなく彼の手で。
「A、どうしたの」
『ザカくん…私』
「顔色悪いね、」
”今日は上がろうか”
そう言って、彼は私の体を軽々と持ち上げ、車へと乗せた。
そして、エンジンをかける彼の手を私は止めた。
「……A?」
『嫉妬、した』
「へっ?」
『距離近すぎ』
「ご、ごめん」
___私は無防備な彼の喉に、噛みついた。
「え、わ、A!?」
『ん、むっ…ついた』
彼の喉にはくっきりと紅い痕がついていた。
彼は相変わらず混乱したままだ。
『ザカくん、私は非常に怒ってます』
「あ、う、うん」
『今日は、たぁっくさん痕つけるからね』
顔を真っ赤に染める彼も、嫉妬したから見れるもの。
2/20 尻に敷かれてるザカオくん。▷▷プロインドさんリクエスト
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よる - .......た、ぶん。 (2019年8月17日 20時) (レス) id: 3bec8c6e5b (このIDを非表示/違反報告)
よる - ひなさん» お酒ですよ。 (2019年8月17日 20時) (レス) id: 3bec8c6e5b (このIDを非表示/違反報告)
ひな - ドクペって何ですか? (2018年10月14日 10時) (レス) id: 156267eea4 (このIDを非表示/違反報告)
みーやー - 初めて読むんですが、おもしろくてかわいい小説ですね。素晴らしいです (2018年9月27日 19時) (レス) id: eb57ffa2b0 (このIDを非表示/違反報告)
すみコ - 初めて読みます!そして、面白いので、続編期待してます! (2018年9月8日 17時) (レス) id: 6b18a24f6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮 | 作成日時:2017年2月15日 20時