その兄弟危険につき feat.SILKROAD with brother ページ25
『……え、』
目を開けたのに見えるのは1面の黒だった。
数分前、いや数時間前の自分を思い出す。
シルクの家に遊びに来ていて、眠くなっちゃって、そのまま寝てしまった…のだと思う。
しばらくの間考えていたら、ドアの開く音が聞こえて、何者かが私の頭を撫でた。
『シルク…?』
「…どうでしょう」
低い声が耳に伝わった。
彼に似ているけれど、こんなに低い声ではない。
『だ、誰…?』
「おい兄貴、Aをいじめんな」
『っシルク…!』
紛れもない彼の声。どうやら先程の声の主はお兄さんらしい。
ほっとしたのも束の間で、冒頭の事に戻る。
『ねぇ、これなに?』
「ん〜、お楽しみ?」
「こんな物つけられるなんてお前も可哀想だな」
『わ、っ』
寝ていた体制から、壁に寄りかかるように座らされた。目隠しのせいでどちらに触れられているのかがわからない。
「すげぇびくびくしてんな、怖い?」
『怖いに決まってるでしょ、』
「……A、ねぇ」
『っひ、お、お兄さん…?』
耳元で呟かれたせいか、ぞくぞくする。
そんな私に不機嫌なのか、右からシルクの声が聞こえた。
「A、兄貴ばっかり見ないで」
「お、やるかチビ」
「…まぁ俺の恋人だもんね」
『ちょっと、待っ…』
突然倒される体。私の両手はそれぞれ違う人に持たれたようだ。
「もちろん俺を選ぶよね?A」
「”お兄さん” なんて呼べないようにしてやるよ」
血の繋がった、ふたり。
3/15プロインドさんリクエスト
イチャイチャしたいの feat.SILKROAD→←どこにもいかないで feat.SILKROAD
902人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
よる - .......た、ぶん。 (2019年8月17日 20時) (レス) id: 3bec8c6e5b (このIDを非表示/違反報告)
よる - ひなさん» お酒ですよ。 (2019年8月17日 20時) (レス) id: 3bec8c6e5b (このIDを非表示/違反報告)
ひな - ドクペって何ですか? (2018年10月14日 10時) (レス) id: 156267eea4 (このIDを非表示/違反報告)
みーやー - 初めて読むんですが、おもしろくてかわいい小説ですね。素晴らしいです (2018年9月27日 19時) (レス) id: eb57ffa2b0 (このIDを非表示/違反報告)
すみコ - 初めて読みます!そして、面白いので、続編期待してます! (2018年9月8日 17時) (レス) id: 6b18a24f6d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:蓮 | 作成日時:2017年2月15日 20時