6杯目 ページ7
二連休もあったはずの休みは早々と終わり、迅速に来る出勤日。
ウソク先輩に会えるのは嬉しいのに、自分の気持ちに気付いてしまったからどんな顔をすればいいのか分からない。
あと10分で家を出ないと間に合わない。
焦る気持ちから部屋の中を行ったり来たりしていたら、スマホが鳴る。
「もしもし、A？おはよ！
今日のバイトでウソク先輩とどんな顔で会えばいいか分からな〜い！なんて悩んでるんでしょ？」
なんてエスパーのように私の考えを口にするソヒョン。
さすが私の親友だ、と感嘆の声を上げる。
「目を背けるなんてしちゃ絶対にだめだよ！
笑顔でおはようございます！って言うんだよ？
告白はまだするなよぉ〜」
『こ、告白？！』
「そうよ、いつかするのよ？
それに比べたら緊張なんてしないわ。」
淡々と話すソヒョン。
ソヒョンの声を聞いていると不思議と焦りが無くなる。
『ありがとう、ソヒョン。
私、頑張ってくるね！！』
大きい声でそう言って電話を切る。
ソヒョンから元気をもらった私は足早にバイト先へと向かった。
ホールに入るドアの前で1度深呼吸をする。
心の中でハナ、トゥル、セッと数えてドアを開ける。
『おはようございます！』
WS「あ、Aちゃんおはよう。
今日もがんばろうね。」
ニコッと笑いながら挨拶を返してくれる、私の好きな人。
その笑顔にきゅんっと胸が高鳴る。
でも、ソヒョンに言われた通り笑顔で挨拶ができた。
少し安心して胸を撫で下ろした。
今日もウソク先輩が教えてくれることを後ろについて行き、メモを取る。
WS「今日はレジしてみようか。」
『はい！憧れてたので楽しみです〜！』
楽しみなんて言っていたけど、隣で見られながら打つレジは何よりも緊張する。
それにレジに打ち込む時に出てくるウソク先輩の手がすごく綺麗なんだ。
私、手が綺麗な人に弱いんだよなぁ。
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じゅのちゃ！(プロフ) - この作品すごく好きなので早く更新してほしいです〜（泣）更新頑張ってくださいね！ (2020年7月5日 17時) (
レス) id: 531c55b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ユキさん» ご指摘ありがとうございます！実は1週間前から韓国語の勉強を始めたばかりなのでそのようなコメントは凄く有り難いです。至らぬ点が多々あると思いますが作品を楽しんでくださると幸いです！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: f90cc491ba (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - お話の中で３２１と韓国語で数えてる描写なんですけど、韓国では基本的に1，2，３としか数えません。少し気になったので、不快に思ったらごめんなさい。お話すごく面白いです！ (2020年5月18日 17時) (レス) id: 3b28b7088a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シロ | 作成日時：2020年5月12日 3時
