3杯目 ページ4
あれから私は部品の名前や、在庫状況の確認の仕方など基礎的な事を教えてもらった。
おしゃれな雰囲気とは裏腹にすごく重労働だと言うことが理解できた。
でも不思議とワクワクするんだ。
WS「Aちゃん、お疲れ様。もう上がっていいよ。」
『ウソク先輩は上がらないんですか?』
WS「俺は20:00までだからね、ラスト作業もしなきゃいけないんだ。」
『ひぇぇぇ!大変ですね...。
では、お先に失礼します!お疲れ様です!』
ウソク先輩と一緒に上がりたかったな、と少し残念に思いながら私服に着替えて裏口から出る。
『私もラスト作業とかする日がくるのかな〜』
独り言を言いながら帰路につく。
家に着く直前、ウソク先輩に今日のお礼をしていない事に気が付いた。
言いにお店に戻ろう、と来た道を引き返す。
お店の前までつくと人が混雑していた。
時刻を確認すると、18:30だ。
どうやらこの時間帯は混雑するみたい。
お客さんが少なくなるまで待とうと外から見張っているが一向にお客さんが引く気配はなく、気付けば閉店時間だった。
こんな人気だったのか、と感心していた。
closeと書いた看板を持って出て来た先輩に近寄った。
WS「Aちゃん...?帰ったんじゃ?どうしたの?」
『ウソク先輩お疲れ様です!
今日はありがとうございました!ウソク先輩のお陰で早くバイトに馴染めそうです!
って事を言い忘れてたのを思い出してずっと待ってました...』
イヒヒと少し笑いながら伝えた。
WS「そんなこと次バイト被った時に言えばいいのに...、ありがとう。
でも女の子がこんな遅くまで1人で外にいたらだめ。危ないからね。
もうすぐ終わるし、家まで送って行こうか?」
『だ、大丈夫です!家すぐそこなので!
では!失礼します!』
あんな事を言われると思っていなくて顔が熱くなる。
女の子扱いされてる気がしてドキドキしてしまった。
『あんな顔で言うの反則だよ〜』
顔の熱が取れるように家まで全力疾走で帰った。
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じゅのちゃ!(プロフ) - この作品すごく好きなので早く更新してほしいです〜(泣)更新頑張ってくださいね! (2020年7月5日 17時) (レス) id: 531c55b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ユキさん» ご指摘ありがとうございます!実は1週間前から韓国語の勉強を始めたばかりなのでそのようなコメントは凄く有り難いです。至らぬ点が多々あると思いますが作品を楽しんでくださると幸いです! (2020年5月21日 1時) (レス) id: f90cc491ba (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - お話の中で321と韓国語で数えてる描写なんですけど、韓国では基本的に1,2,3としか数えません。少し気になったので、不快に思ったらごめんなさい。お話すごく面白いです! (2020年5月18日 17時) (レス) id: 3b28b7088a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:シロ | 作成日時:2020年5月12日 3時