13杯目 ページ14
今日は珍しく嫌がらせされてなくて安心した。
そして、ド平日の水曜日の午前中は本当にお客さんが少ない。
9:00〜10:00にかけてテイクアウトがちらほら売れるくらいだ。
お客さん来ないからひまだなぁ、なんて思っていると後ろからヒョコッと現れたウソク先輩。
WS「ねぇ、Aちゃんさバイト終わりひま？」
『はい！今日は18:00上がりですし、ひまですよ？』
WS「じぁさ、ご飯行かない？」
『行きたいです！！楽しみです！』
まさか誘ってもらえると思ってなくて自然と笑みが溢れる。
やっぱりウソク先輩は私を笑顔にする天才のようだ。
久しぶりにわくわくする。
今日はまだ遊びに行くような服で来ててよかった、なんて思う。
この前一緒は帰った時はスキニーに白のTシャツだったから......
『どこ行きます？』
WS「食べたいものとかある？」
「おふたりさーん！なんの話してるの？」
ジアンさんがウソク先輩の後ろから声をかけてきた。
相変わらず綺麗だな、と思いながら説明する。
「いいね！私も行きたい！」
私はみんなで行きましょう！と返事しようとするとウソク先輩がそれを遮った。
WS「えー、また今度な。」
「なんで、なんで〜？ねぇ〜、いいでしょ？ウソガァァ〜」
ウソク先輩の肩をガクガクするジアンさん。
その光景が微笑ましくて可愛くて少し笑ってしまう。
WS「わかった、わかったから離せ」
「やったー！バイト終わりが楽しみだね！♡」
ウソク先輩からお許しをもらったジアンさんは嬉しそうにウィンクをして去った行った。
ジアンさんと話している時のウソク先輩はなんて言うか、私と話している時とは違う。
同い年だから気を許しているのかな、と考えているとだんだん胸が苦しくなる。
初恋の病気だ、と思いながら仕事に戻った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 49人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅのちゃ！(プロフ) - この作品すごく好きなので早く更新してほしいです〜（泣）更新頑張ってくださいね！ (2020年7月5日 17時) (
レス) id: 531c55b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
シロ(プロフ) - ユキさん» ご指摘ありがとうございます！実は1週間前から韓国語の勉強を始めたばかりなのでそのようなコメントは凄く有り難いです。至らぬ点が多々あると思いますが作品を楽しんでくださると幸いです！ (2020年5月21日 1時) (レス) id: f90cc491ba (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - お話の中で３２１と韓国語で数えてる描写なんですけど、韓国では基本的に1，2，３としか数えません。少し気になったので、不快に思ったらごめんなさい。お話すごく面白いです！ (2020年5月18日 17時) (レス) id: 3b28b7088a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シロ | 作成日時：2020年5月12日 3時
