20日目 ページ22
誰もいないリビングで髪を乾かしている。
ヒョンジュニの髪の毛はふわふわで本当にトイプードルを連想させる。
私の前でちょこんと三角座りをするヒョンジュニはきっと私よりも女の子だ。←
「ヤー、Aとヒョンジュニー！」
とお風呂上がりのヨハニオッパが喋りかけてくる。
「俺の髪も乾かして？」
と爽やかな笑顔で言われると、
『はい』以外言えなくなってしまう。
「ヒョン？今は僕の時間ですよ？」
とプゥと口を膨らましたヒョンジュニがこちらを向きながら訴えてくる。
「ヒョンジュニは本当に可愛いなぁ、
もちろん待ってるよぉぉ♡」
とデレデレのヨハニオッパ。
ふふ、と笑いながらヒョンジュニの髪の毛を乾かし終える。
『はーい、ヒョンジュニさん？終わりましたよー！
お疲れ様ですー』
と美容院のモノマネをすると、
「いい感じにふわふわです！
明日もお願いします！ヌナ！」
とニシシと笑って2階へ上がって行った。
あぁ、もう！可愛すぎる！としばらく悶える私の横でヨハニオッパも悶えていた。←
「はい！次俺の番ね！」
と私の前にドカッと座る。
ヒョンジュニとは違う硬めな髪を出来るだけ丁寧に乾かしていく。
その間にヨハニオッパは今日あったことをすっごく必死に説明してくれる。
その姿が可愛らしくて、嬉しくて自然に笑みが溢れる。
『ヨハニオッパといるとすごく元気になれるんです』
と伝えてみたけど、ドライヤーの音で聞こえなかったみたいだった。
またの機会に伝えよう、と決心した。
『ヨハニオッパ〜、できましたよ〜！』
とドライヤーを止めると、
少し眠そうなヨハニオッパが
「A〜、ありがとうね〜」
とハグしてきた。
突然のことにびっくりして、顔に熱が集まる。
それを見たヨハニオッパが少し笑いながら
「Aといると元気出るんだ〜
いつもありがとう」
と伝えてきたのだ。
急いで、
『私も！私もです！』
と必死に伝える。
「一緒だね。」
なんて言いながらニコッと笑うんだ。
お風呂に入るよりもヨハニオッパと話した時間が私を癒してくれた。
だからなのか、その夜はぐっすり眠れた。
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作者名：シロ | 作成日時：2020年5月9日 22時
