10日目 ページ11
あの後、スンウオッパが
「Aは荷解きまだでしょ？後片付けは俺たちがやっとくから先にお風呂入ってきな。」
と言ってくれたからお言葉に甘えて1番風呂をいただいてしまった。
さすが大きいお家と言うべきかお風呂も広くて、比較的水回りも綺麗だった。
明日の計画を頭で立てつつ、荷解きをする。
キャリーケースに詰めてきた服や本やらを備え付けのクローゼットやカラーボックスに詰めていく。
荷物が少なくて1時間ちょっとで終わった。
時間を見れば12時だった。
眠れなくて水を飲もうとリビングまで行くと、ジュノくんが1人で映画を見ていた。
気になって後ろから
『ジュノくん、何見てるの？』
と声をかけると、彼はビクッと体を震わせ、恐る恐るこちらを向いた。
「あ、Aちゃんか。びっくりした。
今はアクション映画を見てるよ。」
と答えてくれた。
びっくりしたって言う割に全然顔に出ないじゃんと思いながら、そこがジュノくんのツボだなと1人で思っていた。
私は仲良くなりたくてジュノくんの隣に座った。
『その映画はどうゆうところが面白いの？』
「あ、これはね、僕の好きな俳優さんが出てるんだけど........」
と話し続けるジュノくんはさっきと打って変わって、すごく目をキラキラさせながら語ってくれた。
こんな顔もできるのか！どんな顔でもイケメンだなぁ、と思いながらジュノくんの説明を聞く。
「あと、ジュノくんじゃなくて呼び捨てでいいよ。同い年だし。みんなは僕のことチャチャって呼ぶんだけど...。」
とチラッとこちらを見ながら控えめに言ってくれた。
『私のこともAでいいよ！チャチャって可愛いね！チャチャ！』
と言いながらニシシと笑うと、チャチャも笑顔を向けてくれた。
寝る前にチャチャと仲良くなれてすごくいい気分で眠れた。よかったぁ。
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Aメモ
•チャチャ(ジュノ)⇔A
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作者名：シロ | 作成日時：2020年5月9日 22時
