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10.時期 ページ10

貴女side

私がお風呂を出てきたときには、兄弟二人は寝てしまっていた。
その二人の寝顔は出会ったときのようにキリッとした表情はなく少しだけ幼くみえる。

『可愛いな』

サラッと頭を撫でながら言った。
ボーッと見ていると、ヒュウッと窓から風が入ってきて今年はいつもより寒いなと思いつつ窓をしめに行く。
ふっと窓から外を見たとき忘れてはいけないものを思い出した。
この時期になると私の親が来るのだ。
今日は23日。明日か明後日には来てしまうじゃないか。
来るのは毎年だから良いとして、今は三人がいる。もし鉢合わせしてしまったら…考えたくないな。
来る準備をしなくては……。
今ミルクはあっただろうか、無かったら町にまでいかなければならない。それは私にとってとても困難なことだった。

「あがったよ〜」

おついちさんがお風呂からあがってきた。
ほかほかとからだから湯気が出ている。

『服のサイズは大丈夫でしたか?』

「うん。大丈夫だったよ、ありがとう」

良かった。即席で作っても出来るものなのか。
「Aちゃんはどうしたの?そんな思いつめた顔して。」

『えっと、明日か明後日に親が来るんですよ。その準備をしなきゃいけなくて』

「えっ、だったら早めにおいとましなきゃね」

『あっ、その心配は大丈夫です。隣人さん達のことを見てもそこまで驚いてなかったようなので。』
「隣人?」 『妖精のことです』

「そうなの?ありがとう」

「もし良かったら親御さんの事っておしえてくれないかな」

『いいですよ。』


さて。どのような反応をするだろうか。

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小狐(プロフ) - 更新遅れて申し訳ないです…。 (2018年3月23日 10時) (レス) id: 81873e425d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小狐 | 作成日時:2017年10月5日 1時

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