Queen of the Forest 【2/b/r/o】 (ページ9)

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9.秘密ページ9

おついちside

「『ご馳走様でした』」

とても美味しかった。石窯で焼いているからかもしれないけれど、それよりも4人でこれをつくったからかな。と思いつつAちゃんがお風呂も用意してくれてるようなので一人ずつ入ることになった。

『お風呂わきました、誰から入りますか？』

「女の子なんだから、Aちゃんから入りなよ」
「そうそう、俺達のせいで疲れただろうし」
「ゆっくり入ってきな」

けど、と少し申し訳なさそうに入っていった。
「おついちさん、Aは信じていいと思う？」
「いいんじゃないかな、俺達にここまでしてくれたし。」
「けど、ここに家がたってるのはおかしくないか？」
「まあ、魔獣の生息地であることは確かだし、こんなところに女の子一人はちょっと…」

Aちゃんに関することで話が進んで行く。
ここに一人で住んでるなんて、何かあるに違いない。けど、今日会ったばかりだしそこまで聞くのもおこがましいな。と思った。
俺が一人で考えていると、隣に座っていた二人はいつの間にか寝てしまっている。
相当歩いたからだろうか、いつもだったら俺が一番早く寝るから少し新鮮だ。

『あがりましたよ、次の方どうぞ』

こちらをみて、しっと口に指をあてニコッとしたあと毛布を持って来てくれた。二人にかけている。こんな優しい子になにか秘密があるとは思えないな。

「じゃあ、次入ってくるね。」