オタクとして、同級生として。【伏黒恵】 (ページ5)

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告白から5分ページ5

これが数分前の出来事である。

何故私が困っているのか。

それは伏黒恵というキャラクターが
推しだからである。

前世の私は伏黒恵のフィギュアを眺めては

『恵…、今日も可愛いね、え、ていうか
めっちゃフィギュア恵えっっっtじゃん()』

といういかにも変態オタクっぷりを
晒していたのだ。

なのに現世では伏黒恵の同級生ポジを
捕まえたと思ったら今度は彼女ポジ？

確かに夢小説を端から漁るという
夢女っぷりを見せてきたが
いざ自分の身に起こってみると
こんなにも戸惑うものなのか。

しかもいくら夢女とはいえ純粋に(？)
伏黒恵を推してきた「オタク」という立場で
伏黒恵と付き合うのは如何なものか…

前世で言えばどっかのアイドルとか俳優が
ファンの子と熱愛報道が出た事と
同じくらいやばい事なのでは無いだろうか。

前世とは違く伏黒くんが
呪術廻戦のキャラクターである訳では無いが

私が伏黒くんを汚すなんて
そんなこと出来るわけない。

申し訳ないし良心が痛むが
今回の事はお断りするしかないのでは…？

そう思うと夢女としての心がズキリと痛む。

なんなんだよこの感情。

お前オタクなんだろうが！！

私は推しとオタクという関係で
生きていくと決めたのに！！

悩みすぎて頭を痛めていると野薔薇ちゃんに
今から女子会を始めないかと誘われた。

丁度真希先輩と話していたところなので
私も来ればいい、ということらしい。

私は二つ返事で
真希先輩の部屋へ向かうことにした。