102話 ページ24
・降谷視点
『警視庁警備局警備企画課より緊急要請！爆発物処理班は至急援護を頼む！』
爆処理班、及び刑事課その他の部署の人間を呼べるだけ呼んだ。
個人で松田と萩原と伊達にも要請を入れる。とうに準備をして後はそちらへと向かうのみだと、電話越しの松田の後ろからは忙しない足音や人の声が聞こえてくる。
会場の客及び、花菱氏の安全を確保しながらだと、公安の人間だけじゃどうしても足りない。
加えて爆発物処理は、俺は少しかじった程度であるため、専門外だ。こういうのはプロに任せるしかない。
出来れば公安だけで済ませたかった案件ではあるがーーうまくいかないのが仕事いうものだろうか。
それに、A。あいつは犯人らしき男を1人で追ってどこかへと行ってしまい、気が気でない。
行った方向はわかるのだが、今は客の安全確保でそれどころではない。半狂乱で逃げ出す客達に追い打ちをかけるように、また爆発音。
まずい、今のでまた何人か巻き込まれたか。
まさに阿鼻叫喚。
電話の向こうの松田の息を呑む声が聞こえた。
『そっちやっべえな！？爆発音聞こえたぞ！？』
「これで2回目だ！だから頼む！早く来てくれ！挙げ句の果てにAは犯人を追いかけて行方知れずだ！！」
『『はああああああ！！？？！』』
聞こえていたらしい萩原の声も今度は聞こえた。
耳元で叫ばないでほしい。うるさい。
『あンの馬鹿…！待ってろ降谷！アイツは爆弾解体した後一回拳骨だ！』
ブチリとそこから電話が切れる。
風見達が奮闘しているが、爆発に巻き込まれて負傷した部下もいるため、想定以上に人員が足りない。
まさかこれ程の爆弾を持っているなど予想外にも程がある。
(Aは…！？)
犯人を追って、上へと向かったみたいだが、何故上に。
それにしても全部俺に丸投げかA。……俺も後であいつに一回は拳骨食らわせよう。
(死んでくれるなよ…！！)
銃以外を除けばほぼ丸腰のAがたった1人で向かうなど、心配で仕方がない。
…だが、多分、俺を信じてここを任せてくれたのだろう。
なら仕方ない。いや仕方なくないし、心配で仕方ないが、あいつがここを任せたのなら、俺はそれをやるしかない。
まあそれでも拳骨は食らわせるが。
「Aが1人で犯人追って行方不明ぃい！！？俺も！俺も現場行く！」
「落ち着け緑川。現場には俺が今から向かうからお前は指揮を」
「ライフル持って殺意増し増しの赤井には言われたくねー！！！！」
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ちゅん(プロフ) - 続編と番外編が読みたいのですが、パスワードって教えていただけないのでしょうか？ (2022年4月22日 15時) (
レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
あいる - 初めまして!!こんな神作初めて出会いました。ほんとにほんとに素敵です。お気に入り作者にしてしまいました。パスワードのヒントと作品にてオススメという形で載せたいのですがダメでしょうか？？ (2020年11月14日 23時) (レス) id: 23cef4f251 (このIDを非表示/違反報告)
眠猫 - 番外編のパスワード載ってないので教えてくれないでしょうか？作者作品一覧に載ってるのは違う番外編のパスワードのようなので……… (2019年1月28日 18時) (レス) id: b6571f87b9 (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - 作者の作品一覧の所にパスワードというか、ヒントが載ってますよ (2018年4月22日 19時) (レス) id: 7b5ab892e2 (このIDを非表示/違反報告)
夢雪 - 番外編を読みたいのですが、パスワードがわかりません。どうすれば？…… (2018年4月21日 21時) (レス) id: a2e26e90a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：遥
| 作成日時：2017年12月16日 21時
